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たれまに〜Anniversary〜(10)

[215]  じゅりあ  2007-10-13投稿
プルルルル…

その場ですぐにかけ直せなかったから、放課後になってからかけた。

「もしもし!?」
―ただ今、電話に出る事が出来ません。発信音の後に…

アナウンスが流れて電源ボタンを押す。

(…出ない。完璧、すれ違いだ…)

肩を落とすと窓の外に目をやる。
(やっぱ先、帰ったのかな…?)
外は薄暗くて雨が降り始めていた。

強く降らないうちに帰ろうと教室を後にしたら、靴箱の前で知っている顔に出くわした。

「何やってんの?そこ私の靴箱」

私の靴箱を背もたれにして鞄はまるで枕代わり。

「おまえ待ってた」

ゆっくり退きながら答える松本。

あんな事があった後だからまともに目合わせらんないじゃん!

「何?」
わざとぶっきらぼうに問い掛ける私。

「帰ろうぜ!」
そう言いながら松本が手を差し伸べて来た。

「あ、アンタ何考えてんの〜!?」
その手を軽く払って
「彼氏がいる相手にそんな事する?フツー!だいたいあの時だって…あっ…」

思い出して恥ずかしくなった私は途中で言葉を失った。
「けど今は一緒じゃねーじゃんかよ。一緒だったら、おれだって諦めて帰ってたって」
松本が不貞腐れながら言った。

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