恋愛不感症(1)
―で、あの後ナオ君とはどうなったの?
―なんか、ずっとミキのこと好きだったって言われてぇ……。
―まじで?
―うん、ミキも、いいなぁって思ってたし。昨日とかも、普通に一緒に帰った。
―よかったじゃん!あたし心配だったんだぁ、ミキ、元彼と別れてから元気なかったじゃん。ナオ君かっこいいし、まじ羨ましいよ〜
凛子は、二人の女子高生を見ながら、出しかけた煙草をしまった。
あの制服を着なくなってから、もう何年たつんだろう、そんなことを思いながら席をたつ。
「いいなぁって思ってたし、か…」
凛子はつぶやきながら、ごみ箱にコーヒーカップを詰め込んだ。
きっと彼女達の恋も、ファーストフードのように、お手軽なんだろう。でも、それが許される年代だ。きっと毎日がキラキラしていて、まるで香水をつける時のように、恋をしては心をときめかせるのだろう。
…恋?
凛子は会社の自動ドアをくぐりながらふと考えた
……恋ってどんな感じだったろうか……。
―なんか、ずっとミキのこと好きだったって言われてぇ……。
―まじで?
―うん、ミキも、いいなぁって思ってたし。昨日とかも、普通に一緒に帰った。
―よかったじゃん!あたし心配だったんだぁ、ミキ、元彼と別れてから元気なかったじゃん。ナオ君かっこいいし、まじ羨ましいよ〜
凛子は、二人の女子高生を見ながら、出しかけた煙草をしまった。
あの制服を着なくなってから、もう何年たつんだろう、そんなことを思いながら席をたつ。
「いいなぁって思ってたし、か…」
凛子はつぶやきながら、ごみ箱にコーヒーカップを詰め込んだ。
きっと彼女達の恋も、ファーストフードのように、お手軽なんだろう。でも、それが許される年代だ。きっと毎日がキラキラしていて、まるで香水をつける時のように、恋をしては心をときめかせるのだろう。
…恋?
凛子は会社の自動ドアをくぐりながらふと考えた
……恋ってどんな感じだったろうか……。
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