恋愛不感症(3)
真理恵と林の関係に気付いたのは、最近のことではない。
同じ上司に就いて仕事をしているわけだし、態度で分かった。話し方、距離、仕事の振り方……何より、二人とも隠す気がないのか、毎朝一緒に出社してくる。
「…所詮、上司も男ってわけか」
凛子はどこか男性に対して冷めている自分を感じていた。
あんなに好きだって言ってくれたのに、たった一ヵ月で消えてしまった男、家庭があるのに新入社員に手を出す男……。
キラキラした毎日や、ドキドキするような恋は、みんな造り物なんじゃないかって思う。
オトコが作り出った、レプリカなんだって。
アイシテル
スキダヨ
キミダケダヨ
ダカラ、シンジテ
真理恵の首には、林さんの贈り物だろう、ネックレスのサファイヤが、キラキラと輝いている。
でも
あれもきっと
偽物なんだ
同じ上司に就いて仕事をしているわけだし、態度で分かった。話し方、距離、仕事の振り方……何より、二人とも隠す気がないのか、毎朝一緒に出社してくる。
「…所詮、上司も男ってわけか」
凛子はどこか男性に対して冷めている自分を感じていた。
あんなに好きだって言ってくれたのに、たった一ヵ月で消えてしまった男、家庭があるのに新入社員に手を出す男……。
キラキラした毎日や、ドキドキするような恋は、みんな造り物なんじゃないかって思う。
オトコが作り出った、レプリカなんだって。
アイシテル
スキダヨ
キミダケダヨ
ダカラ、シンジテ
真理恵の首には、林さんの贈り物だろう、ネックレスのサファイヤが、キラキラと輝いている。
でも
あれもきっと
偽物なんだ
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