デリート 2・殺戮の女王
case‐冴子
ズドドドドッ、ガガガッ、とただ一人の女に向けて一斉射撃が続いた。
「待て!」
M‐16カービン銃の銃口をあげた傭兵あがりの古株が、射撃を止めさせた。
「戦車でも無い限り、生きてる訳がねぇよ」
煙が晴れた時、その男の視界に映ったのは白く長い指であった。
グシャッと頭蓋を粉砕された男は、M‐16を盲射ちしながら倒れていく。
「ウワァーッ銃が効いてない!」
逃げ惑う男達は、猛獣に追われるウサギに成り下がっていた。
「ヒッ、よ、寄るな化け物」
ズドンッ、ズドンッ、と44オートマグを乱射しながら小柄な男・カルロスが後退りしていく。
キーン、とマッシュルームの様にひしゃげたマグナム弾が地面に跳ねる。
累々と横たわる、砕かれた死体を踏み付け、木島冴子は、被弾して穴だらけのSWATスーツから弾丸をこぼしながら、カルロスに向かい死そのものの白い指を伸ばしていった。
ズドドドドッ、ガガガッ、とただ一人の女に向けて一斉射撃が続いた。
「待て!」
M‐16カービン銃の銃口をあげた傭兵あがりの古株が、射撃を止めさせた。
「戦車でも無い限り、生きてる訳がねぇよ」
煙が晴れた時、その男の視界に映ったのは白く長い指であった。
グシャッと頭蓋を粉砕された男は、M‐16を盲射ちしながら倒れていく。
「ウワァーッ銃が効いてない!」
逃げ惑う男達は、猛獣に追われるウサギに成り下がっていた。
「ヒッ、よ、寄るな化け物」
ズドンッ、ズドンッ、と44オートマグを乱射しながら小柄な男・カルロスが後退りしていく。
キーン、とマッシュルームの様にひしゃげたマグナム弾が地面に跳ねる。
累々と横たわる、砕かれた死体を踏み付け、木島冴子は、被弾して穴だらけのSWATスーツから弾丸をこぼしながら、カルロスに向かい死そのものの白い指を伸ばしていった。
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