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龍と狼12

[472]  武藤 岳  2007-10-15投稿
畠田は柳田を薄暗い会議室に連れて行き、ドアを閉めた。

「昨日の件だが・・・。」
畠田が切り出した。
「ホシノ自動車の件ですね?」
柳田が間髪入れず返すと、一瞬、静かな間ができた。
畠田は“なんのこっちゃ”と言わんばかりの顔をした。
「ホシノ・・・!?じゃなくて、昨日電話した話の件だよ!
メールしろって言ったらメールもしたじゃねぇかよ!
読んだか?」

“あっ”という顔をした途端、すかさず畠田の突っ込みが入った。
「柳田ぁ、お前忘れていたなぁ?」

「あっ、いやっ、ええっ、えっ!?」

どもる柳田に、畠田が更に突っ込みを入れた。
「柳田ぁ、しっかりしてくれよぉ!
そんな頼まれてもいない仕事に頭働かせんじゃねぇよ。
ホシノの会長さんの件は警察に任せておけばいいから、てめぇの仕事を優先してくれよ。」
畠田は半分呆れた口調で柳田に話した。

柳田も、よく考えると、そんな話をしていた記憶が甦り、思いっきり現実に引き戻され、少し慌てた。

変な空気が流れたが、畠田の低い口調がすぐに場を引き締めた。
「堕ちると、止まらねぇな、柳田ぁ。」

柳田は畠田を冷たく見つめた。
『若造がぁっ!』

心は表情となって、また表れた。

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