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龍と狼14

[446]  武藤 岳  2007-10-15投稿
「あんな記事を書かれたら、今のご時世なら充分あり得る話だから、当然先方さんもNISの連中も大挙して動員するだろうし、大使館や領事館関係のクリーニングは徹底的にするだろう。
当然、我々、公安調査庁も先方さんのマークの対象になる。」

やっと畠田のトーンが落ち着いてきた。
「いわゆるスパイ合戦だな。
しかし、我々は元々は北を重点目的にしてきたし、今の政府の方針は、北も南も別々の敵として考えているから、はっきり言って人手不足なんだよ。」
柳田は、大体の状況が読めたのか、少し暗いトーンであいずちを打った。
「なるほどね。」
畠田は、よしっと言わんばかりに頷き、続けた。
「君は、そういった意味でうってつけなんだよ。
携帯電話で話した内容を大声で復唱するようなヘマさえしなければの話だが。」

少しだけ畠田は柳田を挑発したが、柳田は全く乗ってこなかった。
仕方なく、畠田は話を元に戻した。
「悪いが、何かあっても君ならすぐに組織から切り離せる。
それにここ数年の君の仕事は、宗教団体の内偵が主だったから、先方に面が割れていない。
それと・・・、
君こそ元々は我々のエースだったんだから、様々なリスクを回避できる能力もある。」

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