〜永遠の恋〜19
ゆっくり振り向くと……
「佐倉?」
身長が高くて、
暗そうな雰囲気。
目にかかる前髪で、
整った顔。
ずっと待ってた、会いたかった人。
「久し振り。」
「……なんで?」
やっとの思いで出た言葉。
「……なんでって、美保が泣いてんじゃないかと思って。」
「馬鹿ぁ〜来るのが遅い(泣」
「こんなとこで泣く?取りあえず出よ?」
あたし達はカフェを出て、近くの公園に行った。
「会いたかったの。」
「俺も。」
「さっき、美保って言った。嬉しかった。」
「あぁ。気付いたか。」
「………毅琉」
「何?」
「あたし彼氏つくらなかったよ?」
「俺もだよ。」
「毅琉――」
あたしは毅琉の胸の中で泣いた。
泣いても泣いても足りないくらい涙は出る。
「あ〜あ服ビチョビチョ。」
「………ごめんね?」
「許さない。」
「え〜」
「美保が俺と…………
付き合ってくれたら許そうかな。」
「えっ!?」
「えっじゃない。約束した。また会ったら付き合おうって。」
そう言うと彼は微笑んだ。
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