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恋愛戦争?-?

[195]  千里亜実  2007-10-16投稿
あたし、若林美帆。高校一年生。あたしの親友は那賀間葵。葵はスッゴい美女で、頭も良い。なのに、彼氏無し!もったいないなァと思って、朝、ビシッと一言いってやった。そしたら…。
「そういう美帆こそ彼氏無しのくせに」
とんでもない爆弾をぶつけてきた。
あたしには彼氏がいた。佐藤悠真(サトウユウマ)、あたしのクラス・1-Bの一人。葵の隣の席。
悠真とは、中1の時に告られて、付き合い始めた。
最初は「なんだコイツ」とか思って、あんまり相手にしていなかった。でも、初デートのとき、とても優しくしてくれて、少し心が動いた。
そのころから。
あたしは悠真に夢中だった。誰にも渡したくない、唯一の存在。
それから、かれこれ3年間の付き合いになる。
別れるきっかけも、悠真だった。
「あ…のさ…俺…好きな娘ができちゃ…た…んだ…」
入学式のときそう言われて、愕然とした。
誰にも渡したくない。
離れたくない。
別れるなんて…。
「ごめん!自分勝手だって分かってる…けど、一目惚れしちゃったんだ…よ。こんな中途半端な気持ち…で付き合うなんて…俺にはできない」
あたしはうつむいた。自分から…付き合えって言っといて、自分から別れるなんて…だったら最初から冷たくしてくれれば善かったのに…そうすればあんなに夢中になんなかったのに…。
ぐいっ
悠真があたしを無理矢理引っ張った。
「…!?」
「せめて…次の恋に繋がって欲しい…」
そして。
あたしと悠真は最初で最後の口づけを交わした。
「…っ…ん…ぁ…」
あたしは悠真を突き飛ばして、逃げるようにその場を去った。
「…っく…わぅ…」
泣きながら走る。
あんたは…悠真は一目惚れの相手がいるけど…あたしは悠真しかいないんよ…?次の恋なんてできる訳ないやん!
どんっ
誰かにぶつかった。
「あ、すみませ…ってあ、葵ぃ!?」
「美帆!どないしたん?泣きながら走るなんて…なんかあった?」
「それ…は」
あたしは悠真と別れたことを葵に言おうとして、口をつぐんだ。
「…葵にはまだ分からへんよ。恋、したことないやろ」
「ダメ」
「え?」
「言わんと、ダメ。まだ早いとかいって、よけるのは無し!誰かに言わんと、スッキリせんやろ?」
うるさい。
そう思った。けど。
「あたし、悠真と別れた」
口からは言葉が出てきた―。

































続く

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