いちご小説
いちご小説を知っていますか?
誰でも読めばたちまち可愛くなり、彼氏ができるという噂の小説です。
でもその内容は…
チュンチュン…
「んーっ」
パジャマ姿の女の子が、朝の太陽に照らされて
眩しそうに目をこすった。
「おはよ ユウヤ。」
少女の唇が立てかけてあった少年の写真に軽く触れる。
彼女の名前はヒラオカアズサ。
ごく普通の中学生だ。
「アズサー!遅刻するわよっ!!」
下で叫んでいるのは母親だろう。
母親もまぁどこにでも居そうな容姿をしていて
褐色のエプロンと、手に持ったおたまがやけに似合う。
バタバタ…
階段から勢い良く降りてきたアズサは真っ先にテーブルにつく。
「おかーさんご飯ご飯〜♪」
置いてあったお箸を一本ずつ両手に持って、空の茶碗を叩いてみせる。
茶碗には、いかにも女の子らしい小花のプリントがされている。
「はいはい」
母親が茶碗を持ち去る。
「おかず何〜?」
キッチンにいる母に期待を乗せて叫ぶ。が、次の瞬間その期待は見事に裏切られる。
「煮物とキムチ!!」
アズサの中にあったホットケーキという希望は、胸の奥にしまわれた。
「いただきます!」
続く
誰でも読めばたちまち可愛くなり、彼氏ができるという噂の小説です。
でもその内容は…
チュンチュン…
「んーっ」
パジャマ姿の女の子が、朝の太陽に照らされて
眩しそうに目をこすった。
「おはよ ユウヤ。」
少女の唇が立てかけてあった少年の写真に軽く触れる。
彼女の名前はヒラオカアズサ。
ごく普通の中学生だ。
「アズサー!遅刻するわよっ!!」
下で叫んでいるのは母親だろう。
母親もまぁどこにでも居そうな容姿をしていて
褐色のエプロンと、手に持ったおたまがやけに似合う。
バタバタ…
階段から勢い良く降りてきたアズサは真っ先にテーブルにつく。
「おかーさんご飯ご飯〜♪」
置いてあったお箸を一本ずつ両手に持って、空の茶碗を叩いてみせる。
茶碗には、いかにも女の子らしい小花のプリントがされている。
「はいはい」
母親が茶碗を持ち去る。
「おかず何〜?」
キッチンにいる母に期待を乗せて叫ぶ。が、次の瞬間その期待は見事に裏切られる。
「煮物とキムチ!!」
アズサの中にあったホットケーキという希望は、胸の奥にしまわれた。
「いただきます!」
続く
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