君と宙(そら)へと還りたい
戦闘開始だ。
こっちも負けてねえ。
まあ、こいつらよりは、もう少しまともな高校生だったが、俺の通っていた大学は、東京の学校なのに何故か関西出身者が多く、そりゃ四年も気の荒い関西人の先輩・後輩を相手に生活していたら、大阪弁にも慣れたよ。
って言うか、本拠地に来てしまったし・・。
なにはともあれ、27歳にもなって高校生と乱闘してしまった。
手当たり次第に暴れまわると、ほとんどのヤツが倒れ込んでしまったがまだ一人残っていたので、胸ぐらを掴もうと手を伸ばすと・・
あれっ・・・
一瞬で風景が変わってしまった。
俺は投げられていた。
「僕は、ちゃうよ。」
頭の上から見下ろしながら、端正な顔立ちの男の子が、顔とは不釣り合いな大阪弁で言った。
起き上がって、よーくその子の顔を見たら、“美少年”って彼のような子の事を言うのかなと思うほど、可愛い顔立ちをしていた。
体格も華奢で、さっきまでのヤツらがゴリラに見えてきた。
「ああっ、すまん」
思わず謝ってしまった。
「ええっ!?投げられてんのに、謝んの?」
そう言って明るく微笑んだ。
そう、この少年が留衣だった。
これが留衣との出会いだった。
こっちも負けてねえ。
まあ、こいつらよりは、もう少しまともな高校生だったが、俺の通っていた大学は、東京の学校なのに何故か関西出身者が多く、そりゃ四年も気の荒い関西人の先輩・後輩を相手に生活していたら、大阪弁にも慣れたよ。
って言うか、本拠地に来てしまったし・・。
なにはともあれ、27歳にもなって高校生と乱闘してしまった。
手当たり次第に暴れまわると、ほとんどのヤツが倒れ込んでしまったがまだ一人残っていたので、胸ぐらを掴もうと手を伸ばすと・・
あれっ・・・
一瞬で風景が変わってしまった。
俺は投げられていた。
「僕は、ちゃうよ。」
頭の上から見下ろしながら、端正な顔立ちの男の子が、顔とは不釣り合いな大阪弁で言った。
起き上がって、よーくその子の顔を見たら、“美少年”って彼のような子の事を言うのかなと思うほど、可愛い顔立ちをしていた。
体格も華奢で、さっきまでのヤツらがゴリラに見えてきた。
「ああっ、すまん」
思わず謝ってしまった。
「ええっ!?投げられてんのに、謝んの?」
そう言って明るく微笑んだ。
そう、この少年が留衣だった。
これが留衣との出会いだった。
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