どうして?〜アヤノとチカ〜
どうしてあなたは誰かのものなの?
好き
そう気づいた時、あなたはもう【彼氏】になってた
彼女にだけ見せる彼氏の顔……
ナオト…
逢いたい…
あの頃は、
ナオトを好きな友達を応援してた私――…
「あ!いたいた!アレじゃない?」
「あ〜!!本当だ!キャ―!カッコい〜!」
グラウンドを指差しながら、目で追い掛ける。
サッカーをしている少年…そう、ナオトを。
「ナオトってそんなにかっこいいの?」
「かっこいいよ〜!!あ、でもアヤノが好きになったら困るからナオトのかっこよさは知らなくてもいいよ〜」
外からオレンジ色が差し込む頃の教室で、キャアキャアと騒いでいた。
私とチカは高校に入ってからの仲だが、1ヶ月も経つと何をやるにも一緒にやる様な仲になっていた。
ピルル…
「あ、携帯鳴ってるよ」
着信を見ると、
【トモ】
の文字。
「もしもし」
「あ、オレ。」
「うん、どしたの?」
「何となく…声聞きたくなって」
アヤノは恥ずかしくて赤面していて、聞こえていないチカにも話の内容が伝わった。
アヤノとトモを付き合える様にしてくれたのはチカだった。
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