涙の絆 3
閉鎖病床に入った純は、まだ自分が何故こんな所にいるのか、分からなかった。病院らしいということは、他の患者などの姿でなんとなく分かるのだが、純は、筋肉注射を打ったものの、まだ幻覚妄想の状態である。看護士に抱えられ、二人部屋に入った。そのとくである。純は空いているベットの真ん中を見て、いきなりゴミ箱とロッカ−を蹴飛ばした。その瞬間に付き添ってきた二人の看護士が純を押さえにかかり、他の看護士を呼び集めた。精神病院では、こういうことは、よくあるらしい。そして何人かの看護婦に押さえ付けられ純は、抱えられ鍵の掛かったドアまで連れいかれ、鍵が開けられ中へと押し込められた。そこには二つの独房のような部屋があった。そこが保護室どあった。純は、そこに訳も分からず入れられてしまった。そして看護士達は鍵を掛け、直ぐにその場を後にした。
感想
感想はありません。