あるがままに…
忘れない…
この想い・記憶
そして、ぬくもり。
忘れたくない。いくつ恋しても…
中3の春。
桜がちり始めたこの季節正直クラス替えが嫌だった…と思ってた。
「はぁ〜」とため息。
「サチ!」自分の名前を呼ばれてハッとした。
手を小さく降ってこちらへ来る子は小学校からの友達…
「ミウ、おはよ。」
「うわ、朝からくらっ。クラス替えの紙見た?」ニコニコで私の顔を覗きこむ。まつ毛が長くて目も大きい。今どきの女の子だ。
「まだ見てないよ。」
とそっけない私もなんかお構いなしに…
「同じクラスだよ〜やったね」
と言って来た。
「そーなん。宜しくね」取りあえず一人になる心配はなくなった。
「なんか冷たくない?」とまた顔を覗きこんでくる。
「前のクラスが良かったからなぁ…なんか複雑〜」
と自分の正直な気持ちを打ち明けた。
「慣れれば楽しいかもよ!ミウと同じだし楽しーいって!」
ニコニコで言われるとなんかつられる
「そーかも。そーだね」と前向きになれた。
「男子がね、結構イイ感じでね〜ちょー楽しみ」鞄から鏡を取り出し前髪を直す。
「ハイハイ。そうなんだ。良かったね。」
「サチ…少しは恋バナしよーよ。つまんない。」鏡を下げてこちらを向いたミウ。
「そのうちね」
慣れてない下駄箱に靴を入れて、洗ってきた上履きを履いた。
三年の教室は二階と三階に分かれている。
けど、ラッキーな事に二階の方になれた。
ふと気付く。
「私何組?」
ミウが…
「三‐三だよん☆」
と言いながら教室の扉を開けた。
見慣れないメンバー。
空気も重い感じだなぁ。ミウはキョロキョロ…
「席は…ミウは真ん中だ!サチは後ろだね。」
「名字が結城だからね。ミウは柊だから仕方ないよ。」
窓側一番後ろ。
新学期始まりは大体この辺の席。
鞄を置こうと…すると…ふわっ
風が教室を通り抜ける。桜が混じってるなと追いかける
視線が扉へ向いている。ガラ
くたびれている学ランをきちんと着こなし…
真っ黒い髪。少し細目で…けど身長高めの男の子がいた。
忘れもしない。
彼との出会い。
私の初恋の始まりに私自身が気付いていなかった。
切なくて苦しい…けど、側にいたいと願った人。
ねぇ、覚えてる?
あなたは私に何て話しかけたかを…
この想い・記憶
そして、ぬくもり。
忘れたくない。いくつ恋しても…
中3の春。
桜がちり始めたこの季節正直クラス替えが嫌だった…と思ってた。
「はぁ〜」とため息。
「サチ!」自分の名前を呼ばれてハッとした。
手を小さく降ってこちらへ来る子は小学校からの友達…
「ミウ、おはよ。」
「うわ、朝からくらっ。クラス替えの紙見た?」ニコニコで私の顔を覗きこむ。まつ毛が長くて目も大きい。今どきの女の子だ。
「まだ見てないよ。」
とそっけない私もなんかお構いなしに…
「同じクラスだよ〜やったね」
と言って来た。
「そーなん。宜しくね」取りあえず一人になる心配はなくなった。
「なんか冷たくない?」とまた顔を覗きこんでくる。
「前のクラスが良かったからなぁ…なんか複雑〜」
と自分の正直な気持ちを打ち明けた。
「慣れれば楽しいかもよ!ミウと同じだし楽しーいって!」
ニコニコで言われるとなんかつられる
「そーかも。そーだね」と前向きになれた。
「男子がね、結構イイ感じでね〜ちょー楽しみ」鞄から鏡を取り出し前髪を直す。
「ハイハイ。そうなんだ。良かったね。」
「サチ…少しは恋バナしよーよ。つまんない。」鏡を下げてこちらを向いたミウ。
「そのうちね」
慣れてない下駄箱に靴を入れて、洗ってきた上履きを履いた。
三年の教室は二階と三階に分かれている。
けど、ラッキーな事に二階の方になれた。
ふと気付く。
「私何組?」
ミウが…
「三‐三だよん☆」
と言いながら教室の扉を開けた。
見慣れないメンバー。
空気も重い感じだなぁ。ミウはキョロキョロ…
「席は…ミウは真ん中だ!サチは後ろだね。」
「名字が結城だからね。ミウは柊だから仕方ないよ。」
窓側一番後ろ。
新学期始まりは大体この辺の席。
鞄を置こうと…すると…ふわっ
風が教室を通り抜ける。桜が混じってるなと追いかける
視線が扉へ向いている。ガラ
くたびれている学ランをきちんと着こなし…
真っ黒い髪。少し細目で…けど身長高めの男の子がいた。
忘れもしない。
彼との出会い。
私の初恋の始まりに私自身が気付いていなかった。
切なくて苦しい…けど、側にいたいと願った人。
ねぇ、覚えてる?
あなたは私に何て話しかけたかを…
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