アカの世界
今、想う。
いつも都合の良い時ばかり、私は赤色のカレを呼んでいたのかもしれない。
平凡にでもがむしゃらに働いて、家に帰り彼の為に疲れた体を必死に動かす。買い物、掃除、洗濯、ご飯支度。いつの間にか彼はそれを当たり前に思うようになった。まるで亭主関白。そしていつの間にか私は見返りを求めるようになっていた。先の見えない同棲生活。いつしか家族のような二人になってた。
そんな時、赤色のカレに出会った。
会社の先輩。ありきたりな出会い。タイプぢゃない。興味ない。
でも赤色のカレには、同棲4年だらだらな関係な私の彼にはない何かがあった。
血が通っていたんだ。ぶっきらぼうな言葉、照れ隠しないじわる。とても社交的とは言えないけど、透けてみえる程カレの心は暖かい赤色をしてた。 ねぇ、いつも私が寂しいのはお見通しだった。忙しくてへろへろなくせに駆け付けてくれた。
私、知らぬ間に愛しくて愛しくてその赤色の世界に入りたくって夢中だったよ。
すごく大人で、その赤色に包まれたくて私びっくりするほど好きになってた。
だけど、気付くのが遅すぎたね。私いつも都合が良かった。最後にはいつも彼を選んでた。どちらを愛していたかそれは分からない。ただ分かることは、私は彼を捨てられない。裏切れない。
それだけ。
だって彼には色んな女が寄ってくるけど、愛せるのは私だけなの。
その度赤色が薄れていった。寂しい背中から透けて見えた。
もう少し一緒にいたいと言う赤色のカレを受け入れていたら、今も笑っていられた?
ねぇ、今もそばにいてくれた?
一度だけ、手に触れた。倒れそうな私を支えてくれた。
触れなくてもキスしなくても、ただ一緒にいるだけで幸せだった。小さな小さな恋。
来年私と彼は結婚する。運命がそう決まっていたように感じる。 穏やかな毎日。ずっと願ってた結婚。
ねぇ、いつか赤色の夕日を見て、カレを思い笑える日が来ますように。
いつも都合の良い時ばかり、私は赤色のカレを呼んでいたのかもしれない。
平凡にでもがむしゃらに働いて、家に帰り彼の為に疲れた体を必死に動かす。買い物、掃除、洗濯、ご飯支度。いつの間にか彼はそれを当たり前に思うようになった。まるで亭主関白。そしていつの間にか私は見返りを求めるようになっていた。先の見えない同棲生活。いつしか家族のような二人になってた。
そんな時、赤色のカレに出会った。
会社の先輩。ありきたりな出会い。タイプぢゃない。興味ない。
でも赤色のカレには、同棲4年だらだらな関係な私の彼にはない何かがあった。
血が通っていたんだ。ぶっきらぼうな言葉、照れ隠しないじわる。とても社交的とは言えないけど、透けてみえる程カレの心は暖かい赤色をしてた。 ねぇ、いつも私が寂しいのはお見通しだった。忙しくてへろへろなくせに駆け付けてくれた。
私、知らぬ間に愛しくて愛しくてその赤色の世界に入りたくって夢中だったよ。
すごく大人で、その赤色に包まれたくて私びっくりするほど好きになってた。
だけど、気付くのが遅すぎたね。私いつも都合が良かった。最後にはいつも彼を選んでた。どちらを愛していたかそれは分からない。ただ分かることは、私は彼を捨てられない。裏切れない。
それだけ。
だって彼には色んな女が寄ってくるけど、愛せるのは私だけなの。
その度赤色が薄れていった。寂しい背中から透けて見えた。
もう少し一緒にいたいと言う赤色のカレを受け入れていたら、今も笑っていられた?
ねぇ、今もそばにいてくれた?
一度だけ、手に触れた。倒れそうな私を支えてくれた。
触れなくてもキスしなくても、ただ一緒にいるだけで幸せだった。小さな小さな恋。
来年私と彼は結婚する。運命がそう決まっていたように感じる。 穏やかな毎日。ずっと願ってた結婚。
ねぇ、いつか赤色の夕日を見て、カレを思い笑える日が来ますように。
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