ヤス#176
ヤス#176
「首相…これは隣国の攻撃では無いようです…科学では説明がつかない…何か、得体の知れない何かが動いています」
「大臣…分かるように説明してくれないかね…科学で説明できないものなど無い筈だ!お伽話じゃないんだぞ!」
「はい…おっしゃる通りですが…相手が見えないのです」
「隣国の秘密兵器か?それともテロか?」
「いえ…そうでは無いようで…」
「とにかく、一刻も早く敵を確定しろ!このままでは日本は滅びる」
「はい…全力をあげて…」
大臣は首相官邸を後にした。大臣を乗せたセンチュリーに影が忍び寄ってきた。一つ…また一つ…影が束になって車を襲った。センチュリーは悲鳴と共に暗闇に消えた。
関西大地震が襲った。マグニチュード9。
関東大震災以来の大地震だった。街は炎に包まれ、人々は逃げ惑った。炎は天に舞いあがり、黒い雨となって落ちてきた。
巨大な黒い影が天から舞い降りてきた。
混沌がやって来たのだ。国中がパニックになった。米国空軍がスクランブルに出た。自衛隊機も後に続いた。だが、最新鋭の戦闘機も、トラに群がるハエのようだった。
瞬く間に、巨大な黒い影の中へ消えたまま、二度と戻っては来なかった。
「首相…これは隣国の攻撃では無いようです…科学では説明がつかない…何か、得体の知れない何かが動いています」
「大臣…分かるように説明してくれないかね…科学で説明できないものなど無い筈だ!お伽話じゃないんだぞ!」
「はい…おっしゃる通りですが…相手が見えないのです」
「隣国の秘密兵器か?それともテロか?」
「いえ…そうでは無いようで…」
「とにかく、一刻も早く敵を確定しろ!このままでは日本は滅びる」
「はい…全力をあげて…」
大臣は首相官邸を後にした。大臣を乗せたセンチュリーに影が忍び寄ってきた。一つ…また一つ…影が束になって車を襲った。センチュリーは悲鳴と共に暗闇に消えた。
関西大地震が襲った。マグニチュード9。
関東大震災以来の大地震だった。街は炎に包まれ、人々は逃げ惑った。炎は天に舞いあがり、黒い雨となって落ちてきた。
巨大な黒い影が天から舞い降りてきた。
混沌がやって来たのだ。国中がパニックになった。米国空軍がスクランブルに出た。自衛隊機も後に続いた。だが、最新鋭の戦闘機も、トラに群がるハエのようだった。
瞬く間に、巨大な黒い影の中へ消えたまま、二度と戻っては来なかった。
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