篠田はまずその頃の担任であった、吉倉先生に話を聞くために先生の家にいった。「すいません、篠田ですが吉倉先生いらっしゃいますか？」
　すると、家の中から少し白髪の混じった髪の男性が出てきた。「久しぶりだね篠田くん」
「お久しぶりです先生」
その後家に上がりお茶を飲みながら今までの経緯を話した。　
「…と言う訳なんです」
すると先生は重く口を開いた。
「君は1ヶ月ほど学校を休んでいたことがあったね？」
そう言えば、肺炎を患って入院していた事もあった。「実はその頃にいじめがあったのだよ。」
「いじめ？でも僕はそんなことを聞いたことがありません。」
「その時は教職員があらゆる手段を使ってその事を揉み消したからね…」
さらに先生は続けた。
「それが原因かは分からないが木田くんは行方不明になった。そして、書き残しをしていた。」
「何て書いてあったんですか？」
「10年以内に僕を見つけないと、一人ずつ殺していくとあった」
　たしかその頃から大体10年くらい経っている。もしこの事が本当なら非常にヤバイ事である。
　「何か手がかりは無いんですか？」
　すると先生は一枚の紙を篠田に渡した。そこにはある住所が書かれていた。
「木田くんの家の住所だ、親御さんに話を聞くといい」篠田はその紙を持って駆け出していった
「先生ありがとうございました！」
　行き先は当然木田の実家である。

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