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餌食-エジキ-

[864]  琉李  2007-10-21投稿
今日は、週の始め。月曜日だというのに、学校には誰もいなかった。

「ちょっと来るのがはやすぎたのかなぁ・・・」

と思いながら、とりあえず自分の席に座った。

何気なく自分の机の中を見てみると一通の手紙がはいっていた。

僕は、ちょっと怖いと思う気持と「もしかしたら。。。ラブレターかも知れない。」という気持がいりまじり、とにかく心臓がバクバクしていた。

そっと手紙を読んでみると。

「屋上に来て。」

とだけ書いてあった。

僕は「これは絶対ラブレターだ。きっと屋上で告白するつもりなんだ。」と思った。

嬉しくて嬉しくて、胸の高鳴りが押さえられない。

今まで十四年間生きてきて女に告白されるのは初めてだ。

屋上へ行く足取りも軽い。
軽くスキップを踏みながら、屋上へと向かった。

屋上へ行く階段を登りながらふと、ある事を思い出した。

「そういえば、なんで皆いないんだ???」

もう完全に遅刻の対象になる時間になっている。

でも、今から告られるんだと思うとそんな事どうでもよくなった。


屋上のドアをあけて一歩中に踏み出してみた。

つづく。

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