キンモクセイ
「子供は絶対2人!上は女の子で、下は男の子がいいなぁ〜」
キンモクセイの花が風に乗って僕の鼻をくすぐる度、胸の奥がぎゅっと潰されるような想いで、僕は奥歯を強く噛みしめる。
亜矢…
もう、5年も経つんだね……
当時僕は、千葉市内の高校に通っていた。
一応私立だったけど、校則はそんなに厳しくないし、市内の中でもバカ学校として有名だった。
僕のクラスは、そんなバカ学校の中でも、特にバカクラスで有名だった。
毎日学校には、遊びに行っている感覚だった。
勉強なんて文字は僕の辞書には無かったので、授業中は寝てるか、サボって屋上で寝てるかのどちらかだった。
休み時間になれば、教室でサッカーを始め、ガラスを割り、生徒指導室に呼ばれたが、バッくれたりもした。
放課後は、特に仲の良い友達と街へ繰り出し、マックへ行って、ナンパして、カラオケ行って、誰かの家に行く。それが日課だった。
毎日毎日、同じような事の繰り返し。死ぬほど悲しい事もなければ、死ぬほど楽しい事もない。
でも笑いの耐えない日々。満足はしていなかったが、不満もなかった。
将来への不安なんてこれっぽっちもなかった。
亜矢、君に逢うまでは。
キンモクセイの花が風に乗って僕の鼻をくすぐる度、胸の奥がぎゅっと潰されるような想いで、僕は奥歯を強く噛みしめる。
亜矢…
もう、5年も経つんだね……
当時僕は、千葉市内の高校に通っていた。
一応私立だったけど、校則はそんなに厳しくないし、市内の中でもバカ学校として有名だった。
僕のクラスは、そんなバカ学校の中でも、特にバカクラスで有名だった。
毎日学校には、遊びに行っている感覚だった。
勉強なんて文字は僕の辞書には無かったので、授業中は寝てるか、サボって屋上で寝てるかのどちらかだった。
休み時間になれば、教室でサッカーを始め、ガラスを割り、生徒指導室に呼ばれたが、バッくれたりもした。
放課後は、特に仲の良い友達と街へ繰り出し、マックへ行って、ナンパして、カラオケ行って、誰かの家に行く。それが日課だった。
毎日毎日、同じような事の繰り返し。死ぬほど悲しい事もなければ、死ぬほど楽しい事もない。
でも笑いの耐えない日々。満足はしていなかったが、不満もなかった。
将来への不安なんてこれっぽっちもなかった。
亜矢、君に逢うまでは。
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