夢を見る
最後のお願い
一度で良い
一度だけで良いから抱き締めて
忘れるから
もう迷惑かけないから
抱き締めて欲しい
私の要望を受け入れてくれた
抱き締めてくれた
あなたの腕が思っていた以上に細くて
少し切なくなった
細くて長い腕に包まれながら頼りない背中に手を伸ばした
初めて触れる背中
あなたの服の匂い
胸の温かさに私の想いは爆発寸前になる
忘れるから
その決意とは裏腹に
心臓が凄い音を立てる
自分のあまりにも大きな鼓動であなたの心臓の音が聞こえない
ううん
違う
あなたの落ち着いた鼓動
静か過ぎるくらいの音
その音でまた目が覚める
私への想いの小ささ
社交辞令にも似たあなたの行動に
哀しい
あなたに少しでも愛があれば
少しでも心を乱してくれたら
それでもいい
ずっと縋りたかったあなたの腕に
ずっと飛び込んで行きたかったあなたの胸に
今こうして私が居る
夢のような人だった
だから今夢から覚めるだけだ
小さな身体があなたで満たされ
小さな胸があなたで苦しくて
小さな頭があなたで一杯になる
こうやって夢を見させてくれただけで夢を叶えてくれただけで十分
あなたの顔を見上げたらきっともっと欲張りになる
だから自分から身体を離した
ありがとう
ごめんね
大好きでした
未練は残してはいけない
約束したから
忘れるって約束したから
叶うことのない恋ならば
あとは夢から覚めるだけ
その三つの言葉を残して思い切り走った
何処かであなたが追い掛けてくれるような気がして足を止めた
振り返ってもあなたは居なくてゆっくりと歩いて行くあなたの後ろ姿が見える
夢を見続けることはやめたはずなのに
またこうやって期待を捨てきれないでいる
いつになったら完全に現実に戻れるのだろう
みすぼらしく立ちすくむ自分が惨めで
孤独が怖くて
あなたにまた抱き締めてもらいたくなる
風が冷たい
枯れ葉が舞う
あなたに抱き締められた身体が冷たくなっていく
孤独が爆発する
これが現実
夢のような人だった
あなたは私の夢だった
ばいばい
最後の温もりだけは忘れない
どうせ散る恋なら
この枯れ葉のように美しく散りたい
一度で良い
一度だけで良いから抱き締めて
忘れるから
もう迷惑かけないから
抱き締めて欲しい
私の要望を受け入れてくれた
抱き締めてくれた
あなたの腕が思っていた以上に細くて
少し切なくなった
細くて長い腕に包まれながら頼りない背中に手を伸ばした
初めて触れる背中
あなたの服の匂い
胸の温かさに私の想いは爆発寸前になる
忘れるから
その決意とは裏腹に
心臓が凄い音を立てる
自分のあまりにも大きな鼓動であなたの心臓の音が聞こえない
ううん
違う
あなたの落ち着いた鼓動
静か過ぎるくらいの音
その音でまた目が覚める
私への想いの小ささ
社交辞令にも似たあなたの行動に
哀しい
あなたに少しでも愛があれば
少しでも心を乱してくれたら
それでもいい
ずっと縋りたかったあなたの腕に
ずっと飛び込んで行きたかったあなたの胸に
今こうして私が居る
夢のような人だった
だから今夢から覚めるだけだ
小さな身体があなたで満たされ
小さな胸があなたで苦しくて
小さな頭があなたで一杯になる
こうやって夢を見させてくれただけで夢を叶えてくれただけで十分
あなたの顔を見上げたらきっともっと欲張りになる
だから自分から身体を離した
ありがとう
ごめんね
大好きでした
未練は残してはいけない
約束したから
忘れるって約束したから
叶うことのない恋ならば
あとは夢から覚めるだけ
その三つの言葉を残して思い切り走った
何処かであなたが追い掛けてくれるような気がして足を止めた
振り返ってもあなたは居なくてゆっくりと歩いて行くあなたの後ろ姿が見える
夢を見続けることはやめたはずなのに
またこうやって期待を捨てきれないでいる
いつになったら完全に現実に戻れるのだろう
みすぼらしく立ちすくむ自分が惨めで
孤独が怖くて
あなたにまた抱き締めてもらいたくなる
風が冷たい
枯れ葉が舞う
あなたに抱き締められた身体が冷たくなっていく
孤独が爆発する
これが現実
夢のような人だった
あなたは私の夢だった
ばいばい
最後の温もりだけは忘れない
どうせ散る恋なら
この枯れ葉のように美しく散りたい
感想
感想はありません。