キンモクセイ-2-
田中亜矢。
彼女とは高1の時から同じクラスだった。
気が強くて、女バスの部長をバリバリこなす、活発な女子だった。
いかにも女の子らしい女の子がタイプの僕は、田中亜矢がどうも苦手で、2年になっても、話したことは指折り数える程度しかなかった。
いつも教室でバカ騒ぎしている僕を、あの頃の亜矢はどう思っていたんだろう。
今はもう知ることは出来ないけれど…
高2の夏休みが終わり、2学期に入ってすぐ、体育祭が行われるので、学校中は準備や練習に追われ、放課後もにぎやかな声が耐えなかった。
基本的に放課後は街へ繰り出すが、体育祭となれば話は別だ。
素行、成績共に評判が良くないウチのクラスは、スポーツ万能な奴が何故か揃っていて、年に一度の体育祭に、普段からはありえないような意欲が湧き出ていた。
もちろん僕もその口だ。
「ねえ、Tシャツのバックプリントこれで良いかなぁ??」
「ハチマキにさ、なんか書こうよ!2-10最強とかさ♪」
「おぃ、綱引きの練習しようぜ!」
「ちょっと、それ俺のネクタイ…あぁ〜っ!!」
クラスはいつもの3倍笑いが溢れていた。
僕は、クラス全員で着るTシャツのデザインを考えていた。
彼女とは高1の時から同じクラスだった。
気が強くて、女バスの部長をバリバリこなす、活発な女子だった。
いかにも女の子らしい女の子がタイプの僕は、田中亜矢がどうも苦手で、2年になっても、話したことは指折り数える程度しかなかった。
いつも教室でバカ騒ぎしている僕を、あの頃の亜矢はどう思っていたんだろう。
今はもう知ることは出来ないけれど…
高2の夏休みが終わり、2学期に入ってすぐ、体育祭が行われるので、学校中は準備や練習に追われ、放課後もにぎやかな声が耐えなかった。
基本的に放課後は街へ繰り出すが、体育祭となれば話は別だ。
素行、成績共に評判が良くないウチのクラスは、スポーツ万能な奴が何故か揃っていて、年に一度の体育祭に、普段からはありえないような意欲が湧き出ていた。
もちろん僕もその口だ。
「ねえ、Tシャツのバックプリントこれで良いかなぁ??」
「ハチマキにさ、なんか書こうよ!2-10最強とかさ♪」
「おぃ、綱引きの練習しようぜ!」
「ちょっと、それ俺のネクタイ…あぁ〜っ!!」
クラスはいつもの3倍笑いが溢れていた。
僕は、クラス全員で着るTシャツのデザインを考えていた。
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