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未来の私へ

[238]  結姫  2007-10-23投稿
「ありがとう」
私がそう言うと、みんな困ったような顔になりました。きっと、全く予想外だったのだと思います。
私は、中高一貫の女子校に通っていました。そして私は、中2から高1いじめにあっていました。いじめといっても、はぶられたり、こそこそ後ろ指をさされたりした程度ですから、「何だ、その程度でいじめなんていわないよ」と思われた方も沢山いらっしゃると思います。しかし少なくとも、中2で初めてはぶられるということを経験した私は、死にたくなるほど辛い思いをしました。わたしはいつからかリストカットをするようになっていました。日に日に私の左腕にはカッターナイフの傷痕が増えていきました。私はその頃、学校に自分の居場所がないことが分かっていました。私が消えても、クラスの皆や先生たちの人生は止まりもせず回るに違いありませんでした。私は、自分が痛みを感じることでしか、自分の存在を実感できなかったのです。
ずっとはぶられっぱなしだったわけではありません。中2の秋には、二人のクラスメイトと仲良くなりました。しかし、彼女達は五ヶ月で私を捨てました。このころから私は、自分のどこが嫌われるのか、いじめの標的になりやすいのか、考えるようになりました。
だから私は、しばらくして、二人にきいてみました。「どうして無視するの?」と。すると彼女達は言いました。「無視なんてしてないよ」と。私は涙を流しながら、失望しました。だって彼女達は明らかに私を避けていたし、それにより私が傷つく様子を見て楽しんでいたように、私には見えていたからです。
私は暫く、同級生と会話をしなくなりました。卑怯な小娘どもと、関わりたくないと思ったからです。しかしそんな馬鹿な私を変えた出会いがありました。

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