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ディフェンド ”信じる者の選択” 

[366]  2006-03-20投稿
 「君達に、話があってね・・・―――」
 「話?・・・」
 「龍華君の事だよ」
 「!」
 「あぁ、最初に自己紹介しておこうか?僕の名前は聯(れん)っていうんだ」
 「・・・」
 「君達のことはよーく知ってるよ」
 「何で俺達の事を・・・―――」
 「まぁ、そんな事はいい。龍華君が何でココに来ているか知ってるかい?」
 「・・・俺達の命を守・・・―――」
 「違うよ」
 聯が即答で言う。
 「えっ・・・」
 「龍華君はね・・・君達を裏切ったのさ」
 「!」
 「夢玉って、知ってるかい?」
 「あぁ・・・」
 「その夢玉を作ったのが彼女なんだよ」
 「えっ・・・龍華さんが?!」
 「そうだ。それを使って我々は世界中の者どもを従わせ、そしてこの世を支配するのだ。龍華君もこれを望んでいるんだよ」
 「嘘だ!そんな事龍華さんが望んでるはず無い!!」
 「本当の事さ・・・。だから君達を裏切ったんだ」
 「違う!龍華さんは・・・龍華さんは・・・―――」
 怜は右手を強く握り、何度も繰り返しそぅ言っていた。

 そうだ・・・。
一番龍華を信じているのは怜なんだ・・・。
だから、こんなに否定しているのか・・・―――。
 でも、龍華に限ってそんなことは・・・―――。

 「やれやれ、強情なコ達だねぇ・・・。あ、そうだ。龍華君がこんなことも言ってたよ」
 「・・・?」
 啓吾と怜は聯の顔を見る。
 「君達を殺せ、ってさ」
 「!!!!」
 そぅ言うと、聯は右手を顔の前にあてた。そして、顔から手をとると聯の顔が一瞬にして龍華の顔になったのだ。
 「なっ・・・!!!」
 「やれやれ、本当はこんなことしたくないんだけど彼女が言うもんでね」
 「嘘を言うな!!」
 怜が大声で言う。
 「本当だよ。ちなみに・・・―――」
 と、言うと聯は2人の前から姿を消した。
 「?・・・どこだ!」
 啓吾が言うと、啓吾のすぐ後ろから聯の声が聞こえた。
 「龍華君の能力、知ってる?」
 と、言うと聯は右腕を前に突き出して啓吾目掛けて火を放った。
 「なっ・・・!避けきれねぇっ・・・―――」
 そして、炎は啓吾に命中し啓吾は壁に激突した。

















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