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龍と狼33

[346]  武藤 岳  2007-10-25投稿
「ニホンオオカミって何者なんだ?」

ソンスンが知りたいのは、そこだ。

「わからん。ただ、本店(NIS)の話によると、公安の連中がアメリカへ行くらしいで。
日本はホンマに、このグループを知らんのかもな。
せやから、うちも大勢、本店の連中をアメリカに行かせるらしいわ」

ソンスンが溜め息を吐いた。

「大勢の同胞が殺された。“ニホンオオカミ”なんてふざけた名前をつけやがって!
絶対に日本人の仕業だ。棟方が裏から糸を引いてるんじゃないのか?」

ソンスンの“本業”を知っている、しかも棟方を異常に嫌っている事も感じ取っているだけに、ウンジュはソンスンに自制を求めた。

「今は動くなよ、ソン。今、下手に動いたら、うちの報復やと言われて、余計におかしくなるからな。」


無言でソンスンは頷いた。

三人の話が一段落ついたと思った瞬間だった。




ドォーン!!!!



物凄い、強烈な爆音だった。

振動が建物全体を激しく揺さぶり、ただでさえ埃っぽい室内に、埃が一斉に降り注いできた。

シャッターは振動でガシャガシャ波打ち、爆音の余韻がなかなか消えなかった。

ソンスンとウンジュは二人してソルミに覆い被さっていた。

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