大切な人?
「好きだ。」
とうとう私は告白された。嬉しい反面切なかった…。貴方が好きなのは偽りの自分だと思うから…。
「だから、もう頑張らないで。」
告白には続きがあったようだ。私は、思わず聞きかえしてしまった。
「え?頑張らないでって…?」
「無理に頑張っている事を僕は分かってるよ。だから、せめて僕の前では休んで…。」
「…。でも、本当の私はつまらないよ。一緒にいて疲れさせるよ。」
「そんな事ないよ。僕は、一緒にいて楽しいよ。」
「でも…。」
私の目は涙で溢れていた。
「大丈夫だから。貴女は僕にとってかけがえのない大切な人だから…。」
貴方は私を優しく抱き締めてくれた。私を包み込んでくれた。
「ありがとう。私も貴方の事が好きです。」
もう、偽りの仮面はいらなくなった。大切な人ができたから。そして、この経験をさせてくれた人にも感謝している。その人のおかげで、自分に合った大切な人を見つけられたから。ありがとう。
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