FRAGILE DREAM 8
「それで…どういった任務ですか」
俺は手を膝の上で組み、セシリーナを遠慮がちに見て尋ねた。セシリーナから直々に呼ばれるときは、なにか重大な任務か、外国に派遣される場合だと決まっている。
「ふふ…そうだね。何から話そうか…」
セシリーナは一瞬嫌な笑みを浮かべた。俺は、表情には出さなかったが、この人の視界から早く消えたくて、拳に力を込めた。
「実はね…トップシークレットなんだが、ここ数カ月、この訓練施設や研究所の情報が西側に漏洩している」
セシリーナは冷静に、しかし声のトーンを落として言った。
「え!?」
「そこで、今回お前にやってもらうのは、鼠の始末だ」
「それは…内部犯、なんですよね。誰がそんな…」
俺が身を乗り出すとセシリーナはくっと笑った。俺は、真剣な自分に反して、楽しんでいるようなセシリーナの様子に、つい不愉快そうな表情になった。セシリーナは俺の表情に気付き、言った。
「悪い。悪い。…フランチェスカだよ」
「…え?」
俺は手を膝の上で組み、セシリーナを遠慮がちに見て尋ねた。セシリーナから直々に呼ばれるときは、なにか重大な任務か、外国に派遣される場合だと決まっている。
「ふふ…そうだね。何から話そうか…」
セシリーナは一瞬嫌な笑みを浮かべた。俺は、表情には出さなかったが、この人の視界から早く消えたくて、拳に力を込めた。
「実はね…トップシークレットなんだが、ここ数カ月、この訓練施設や研究所の情報が西側に漏洩している」
セシリーナは冷静に、しかし声のトーンを落として言った。
「え!?」
「そこで、今回お前にやってもらうのは、鼠の始末だ」
「それは…内部犯、なんですよね。誰がそんな…」
俺が身を乗り出すとセシリーナはくっと笑った。俺は、真剣な自分に反して、楽しんでいるようなセシリーナの様子に、つい不愉快そうな表情になった。セシリーナは俺の表情に気付き、言った。
「悪い。悪い。…フランチェスカだよ」
「…え?」
感想
感想はありません。