龍と狼38
「まだ、他に仲間がいたんだな」
ソンスンは周囲を見回しながら、ソルミを抱き寄せた。
「まだ、おるん?」
ソルミもソンスンと一緒になって、薄暗くなりかけている夕闇の、人気のない住宅街を睨みつけた。
「死体の処理をしたんだ。ちゃんと、実行犯の他に、サポートのメンバーがいたんだ。
用意周到だな。」
ソンスンは見えざる敵に不信感を与えない為に、ソルミと共に、ゆっくり歩き出した。
「尾行られてんの?」
ソルミも警戒心のレベルを一段階上げた。
「ソルミ、持ってきたか?」
ソンスンが手でピストルのジェスチャーをすると、ソルミは頷いた。
「人気のない所はまずい。あっちへ行こう」
ソンスンがソルミをリードして、警察車両や消防車が入り乱れている、表通りの方へ歩き出した。
一つ目の辻に差し掛かった時、ソンスンは同じスナイパーだからこそ共有する、独特のテレパシーのような物を背後から感じた。
『ロックされた!!』
感じた瞬間、ソルミをすぐ近くに停めてあったパトカーの脇に突き飛ばし、自分も反対側の民家の垣根に埋もれるように隠れた。
ビシッ!!
パトカーのリアガラスが、銃声がしないまま、狙撃された。
ソンスンは周囲を見回しながら、ソルミを抱き寄せた。
「まだ、おるん?」
ソルミもソンスンと一緒になって、薄暗くなりかけている夕闇の、人気のない住宅街を睨みつけた。
「死体の処理をしたんだ。ちゃんと、実行犯の他に、サポートのメンバーがいたんだ。
用意周到だな。」
ソンスンは見えざる敵に不信感を与えない為に、ソルミと共に、ゆっくり歩き出した。
「尾行られてんの?」
ソルミも警戒心のレベルを一段階上げた。
「ソルミ、持ってきたか?」
ソンスンが手でピストルのジェスチャーをすると、ソルミは頷いた。
「人気のない所はまずい。あっちへ行こう」
ソンスンがソルミをリードして、警察車両や消防車が入り乱れている、表通りの方へ歩き出した。
一つ目の辻に差し掛かった時、ソンスンは同じスナイパーだからこそ共有する、独特のテレパシーのような物を背後から感じた。
『ロックされた!!』
感じた瞬間、ソルミをすぐ近くに停めてあったパトカーの脇に突き飛ばし、自分も反対側の民家の垣根に埋もれるように隠れた。
ビシッ!!
パトカーのリアガラスが、銃声がしないまま、狙撃された。
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