未来の私へ 3
学年が進んでいくうち、私にも、親友というわけではありませんが、唯ちゃんより仲のよい人ができ、またなかなか唯ちゃんと同じクラスになれなかったこともあって、唯ちゃんとは徐々に疎遠になってしまいました。加えて、高等部に上がる頃には、お互い相手の短所に過敏に反応するようになり、むしろ仲は悪いほうになりました。
このころ、私はある事実に気付き始めていました。先述の、新しく出来た友人が、私を利用していると気付いたのです。彼女のことは、美砂と仮に呼びます。美砂とは中3の時に知り合い、唯ちゃんを除いては、私にしては長続きの付き合いで、一年以上親しくしてきていました。しかし、美砂は中3より以後一度も同じクラスにならなかったせいか、私より仲がいい友人が沢山いました。私はそれには全く文句を付ける気はありません。私が言いたいのはそういうことではなく、私が彼女にいわゆる‘キープ’にされていたことを言いたいのです。美砂は私と適度な距離を保ちながら、しかし私をうまく利用しました。普段は他の人と仲良くして、特別な行事のときや彼女がたまたま一人の時に突然私のところへ来るのです。私に彼女を捨てさせず、自分が困った時利用できるようにしていたのです。私は事情を飲みこむやいなや、次第に苛々するようになりましたが、彼女に「利用しないで」とも言える立場ではありませんでした。何故ならその頃、私はクラスで孤立していたからです。勿論半分以上は私の言動に何らかの問題があったのだろうと思います。しかし、新たなクラスになった当初から、確かに、話したこともなく、また名前も知らなかったような人が私に対して冷たかったのも事実です。
おそらく彼女達は、私が中学時代はぶりの標的で、学年全体に私に関わらないほうがいいといった雰囲気が浸透していたため、事実や私の人柄を自分で確認しないまま、そう脳内にインプットされたままの人達であって、当初から親しい友人とクラスが離れ、新たな交遊を一人模索していた孤独な私を見て、そのことを思い出し、自己防衛、あるいは悪意をもって、私に冷たくしたのでしょう。こうしたプロセスには、私の学校が女子校で、常にグループ行動を活動の基礎に置いていたことも関わっていたのかもしれません。
このころ、私はある事実に気付き始めていました。先述の、新しく出来た友人が、私を利用していると気付いたのです。彼女のことは、美砂と仮に呼びます。美砂とは中3の時に知り合い、唯ちゃんを除いては、私にしては長続きの付き合いで、一年以上親しくしてきていました。しかし、美砂は中3より以後一度も同じクラスにならなかったせいか、私より仲がいい友人が沢山いました。私はそれには全く文句を付ける気はありません。私が言いたいのはそういうことではなく、私が彼女にいわゆる‘キープ’にされていたことを言いたいのです。美砂は私と適度な距離を保ちながら、しかし私をうまく利用しました。普段は他の人と仲良くして、特別な行事のときや彼女がたまたま一人の時に突然私のところへ来るのです。私に彼女を捨てさせず、自分が困った時利用できるようにしていたのです。私は事情を飲みこむやいなや、次第に苛々するようになりましたが、彼女に「利用しないで」とも言える立場ではありませんでした。何故ならその頃、私はクラスで孤立していたからです。勿論半分以上は私の言動に何らかの問題があったのだろうと思います。しかし、新たなクラスになった当初から、確かに、話したこともなく、また名前も知らなかったような人が私に対して冷たかったのも事実です。
おそらく彼女達は、私が中学時代はぶりの標的で、学年全体に私に関わらないほうがいいといった雰囲気が浸透していたため、事実や私の人柄を自分で確認しないまま、そう脳内にインプットされたままの人達であって、当初から親しい友人とクラスが離れ、新たな交遊を一人模索していた孤独な私を見て、そのことを思い出し、自己防衛、あるいは悪意をもって、私に冷たくしたのでしょう。こうしたプロセスには、私の学校が女子校で、常にグループ行動を活動の基礎に置いていたことも関わっていたのかもしれません。
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