龍と狼40
聞き慣れない言葉だった。
『広東語だ!』
ソンスンが相手の叫ぶ言語に意識を取られた時、ソルミが叫んだ。
「ソン!手榴弾や!」
ハッとした時、広東語を話す、アジア系の男が倒れながらも、手榴弾を持ち上げてピンを抜く直前だった。
ソンスンは慌てて、来た方向へ駆け出して、ソルミに向かって叫んだ。
「伏せろーっ!」
叫んだソンスンもソルミが伏せたパトカーの陰に飛び込んだ。
ドンッ!!
独特の重低音と振動、そして爆風が、周囲と二人を襲った。
「ソルミっ!ケガはないか?」
「大丈夫。それより、怖いわ!こいつら何者なんや?」
ソンスンは無言で首を横に振り、ソルミを抱き寄せた。
「わからない。ただ、普通の奴等ではないし、北や日本の仕業でもないかも知れないな。」
ソンスンは、先程見つけた、クルアーン(コーラン)をポケットから取り出した。
『トルコ系のアメリカ人、クルアーン(コーラン)、広東語を話すアジア系の男・・・
何者なんだ?』
ソンスンとソルミは、まだ他に、“見えない敵”がいる場合を考えて、人混みを選んだ。
ウンジュの事が少し気掛かりだった。
『あいつは無事だったのか?』
『広東語だ!』
ソンスンが相手の叫ぶ言語に意識を取られた時、ソルミが叫んだ。
「ソン!手榴弾や!」
ハッとした時、広東語を話す、アジア系の男が倒れながらも、手榴弾を持ち上げてピンを抜く直前だった。
ソンスンは慌てて、来た方向へ駆け出して、ソルミに向かって叫んだ。
「伏せろーっ!」
叫んだソンスンもソルミが伏せたパトカーの陰に飛び込んだ。
ドンッ!!
独特の重低音と振動、そして爆風が、周囲と二人を襲った。
「ソルミっ!ケガはないか?」
「大丈夫。それより、怖いわ!こいつら何者なんや?」
ソンスンは無言で首を横に振り、ソルミを抱き寄せた。
「わからない。ただ、普通の奴等ではないし、北や日本の仕業でもないかも知れないな。」
ソンスンは、先程見つけた、クルアーン(コーラン)をポケットから取り出した。
『トルコ系のアメリカ人、クルアーン(コーラン)、広東語を話すアジア系の男・・・
何者なんだ?』
ソンスンとソルミは、まだ他に、“見えない敵”がいる場合を考えて、人混みを選んだ。
ウンジュの事が少し気掛かりだった。
『あいつは無事だったのか?』
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