龍と狼41
ソンスンが、ウンジュの心配をした時、市場の向こう側から大きな爆発音がした。
悲鳴や絶叫が飛び交い、周囲は逃げ惑う人達と、現場に向かおうとする警察や消防、自衛隊などで大混乱に陥っていた。
「何故、現場封鎖をしないんだ?それだけ、指揮系統が混乱しているのか?」
ソンスンの呟きは、現実だった。
警察はまだ、この事態を事件・事故の両方の見方ができるという理由で、テロとは断定せず、爆心地を立ち入り禁止区域として、設ける以外は、何も手を打ってはおらず、容易に部外者の出入りができた。
「お兄ちゃんが気になる!携帯にも連絡ないし、もし、さっきのうちらみたいな事になってたら、こっちから下手に電話できへんし・・」
ソンスンとソルミが爆音がした方向へ歩き出した時、自衛隊の一個師団を乗せた軍用トラックが、パトカーの先導で大挙してやって来た。
物々しい空気の中、迷彩服にヘルメット、ライフルを装着した自衛隊員が下りてきて、ハンドマイクで周辺に呼びかけた。
「皆さん、この爆発はテロ事件と断定されました!速やかにこの場から退避して下さい!
この周辺は只今を以て、封鎖します!
民間人の方は速やかに・・・!」
悲鳴や絶叫が飛び交い、周囲は逃げ惑う人達と、現場に向かおうとする警察や消防、自衛隊などで大混乱に陥っていた。
「何故、現場封鎖をしないんだ?それだけ、指揮系統が混乱しているのか?」
ソンスンの呟きは、現実だった。
警察はまだ、この事態を事件・事故の両方の見方ができるという理由で、テロとは断定せず、爆心地を立ち入り禁止区域として、設ける以外は、何も手を打ってはおらず、容易に部外者の出入りができた。
「お兄ちゃんが気になる!携帯にも連絡ないし、もし、さっきのうちらみたいな事になってたら、こっちから下手に電話できへんし・・」
ソンスンとソルミが爆音がした方向へ歩き出した時、自衛隊の一個師団を乗せた軍用トラックが、パトカーの先導で大挙してやって来た。
物々しい空気の中、迷彩服にヘルメット、ライフルを装着した自衛隊員が下りてきて、ハンドマイクで周辺に呼びかけた。
「皆さん、この爆発はテロ事件と断定されました!速やかにこの場から退避して下さい!
この周辺は只今を以て、封鎖します!
民間人の方は速やかに・・・!」
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