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龍と狼44

[308]  武藤 岳  2007-10-26投稿
“本店の人間”!?

NIS(韓国国家情報院)の人間!?


ウンジュが帰宅しない事や昨日のテロ事件と関係ない訳がない!

ソンスンは拳銃をソルミに渡して、入口を狙って構えさせ、シャッターを静かに上げた。


そこには、黒のスーツ、紺色地に水色の水玉模様のネクタイを着けた三十代前半の、凛々しい顔つきの男が立っていた。


ソルミが銃を構えて、自分を狙っている事に気付くと、平然と近付き、左手で銃を覆い被した。

「私には、その必要はないよ。」

チャンホは、ソルミの前に立つと、深々と頭を下げた。

「どういう事ですか?」

ソルミも韓国語で話した。


チャンホは深く息を吐いてから、ゆっくり話し始めた。

「私の正式な身分は話せませんが、私は、貴女の兄君が為されていた、“夜の仕事”の上司にあたります。」

チャンホは、じっとソルミの目を見つめた。

「昨日、貴女の兄君、イ・ウンジュさんが、テロ実行犯・ニホンオオカミのメンバーと、“大韓民国国民”として、勇敢に戦われ、名誉の“戦死”を遂げられました。」


ソルミは一瞬、呆然としていたが、やがて、チャンホの言葉を理解すると泣き崩れた。

重く、辛い言葉だった。

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