FRAGILE DREAM 9
俺は大きく目を見開いた。セシリーナは表情を変えずに続けた。
「フランチェスカが、研究所の人間を引き込んで、CIAと内通している」
俺は声が出ず、ただ目を見開いてセシリーナを見ていた。
「研究所の誰がフランチェスカと組んでいるのか全員は特定出来ん。出来ない以上、皆殺しにしてもかまわん。どうせ今は核の時代だから、あの研究所は時代遅れで、既にたいした価値もないからな」
「…貴女は…」
俺はぼそりと、確かめるように言った。
「俺に、フランカを殺せとおっしゃりたいんですよね?」
「いちいち確認するとは鈍い奴だな。そうに決まっているだろう。そうでなかったら何だと思ったんだ?」
セシリーナは呆れて言った。俺は黙って俯いた。
「補佐にリチャードとアイリンをつけてやる。今日私がおまえを呼んだのは、チェコスロバキアでの仕事の命令だと他のやつには言っておけ。だがフランチェスカは頭がいいからな。気付いているやもしれん。そこで、急だが作戦は今日の夜に実行する。研究所の内部図を頭に叩き込んでおけ」
「ずいぶん…急ですね」
「殺す前に逃げられたくないからな。そんなことになったら私の大失態だ。どうした?ダンテ。珍しく弱気だな。自信がないのか?」
「フランチェスカが、研究所の人間を引き込んで、CIAと内通している」
俺は声が出ず、ただ目を見開いてセシリーナを見ていた。
「研究所の誰がフランチェスカと組んでいるのか全員は特定出来ん。出来ない以上、皆殺しにしてもかまわん。どうせ今は核の時代だから、あの研究所は時代遅れで、既にたいした価値もないからな」
「…貴女は…」
俺はぼそりと、確かめるように言った。
「俺に、フランカを殺せとおっしゃりたいんですよね?」
「いちいち確認するとは鈍い奴だな。そうに決まっているだろう。そうでなかったら何だと思ったんだ?」
セシリーナは呆れて言った。俺は黙って俯いた。
「補佐にリチャードとアイリンをつけてやる。今日私がおまえを呼んだのは、チェコスロバキアでの仕事の命令だと他のやつには言っておけ。だがフランチェスカは頭がいいからな。気付いているやもしれん。そこで、急だが作戦は今日の夜に実行する。研究所の内部図を頭に叩き込んでおけ」
「ずいぶん…急ですね」
「殺す前に逃げられたくないからな。そんなことになったら私の大失態だ。どうした?ダンテ。珍しく弱気だな。自信がないのか?」
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