たれまに〜Anniversary〜(15)
「あーやっ!」
後ろから声をかけられて振り返る。
出た…。
松本 充。
「んだよ、それ。出た〜!みたいな」
みたいなじゃなくて、そう思ったんだよっ。
和也とあんな事になって、また一人で帰ろうとしてたとこだった。
少し間を開けて後ろを歩く松本。
「ついて来ないでよね」
早歩きになる私。
「何怒ってん?」
何って…。
足を止めて振り返る。
「アンタ知らない訳じゃないっしょ?噂になってんだよ、私等!」
「知ってる。けどおれにとったら願ったり叶ったりじゃね?」
「迷惑なのっ!」
…あ、言っちゃったよ。
「それも知ってる…」
松本は歩き出す。
「でも、どうしよーもねんだよ。
好きなもんは…」
私の横を通り過ぎた。
…
だって…和也がいるんだよ?
無理だよ…。
胸が締め付けられた。
気のせいか、松本の背中が悲しげに見えたから…。
後ろから声をかけられて振り返る。
出た…。
松本 充。
「んだよ、それ。出た〜!みたいな」
みたいなじゃなくて、そう思ったんだよっ。
和也とあんな事になって、また一人で帰ろうとしてたとこだった。
少し間を開けて後ろを歩く松本。
「ついて来ないでよね」
早歩きになる私。
「何怒ってん?」
何って…。
足を止めて振り返る。
「アンタ知らない訳じゃないっしょ?噂になってんだよ、私等!」
「知ってる。けどおれにとったら願ったり叶ったりじゃね?」
「迷惑なのっ!」
…あ、言っちゃったよ。
「それも知ってる…」
松本は歩き出す。
「でも、どうしよーもねんだよ。
好きなもんは…」
私の横を通り過ぎた。
…
だって…和也がいるんだよ?
無理だよ…。
胸が締め付けられた。
気のせいか、松本の背中が悲しげに見えたから…。
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