未来の私へ 4
私は、高1の終わりには、基本的に家族以外の人を信用しなくなっていました。唯ちゃんも、美砂もです。私の中で、他人を判別する基準は、「気が合う」、「同一の趣味がある」等ではなく、「利用価値があるかないか」でした。私は彼女達をものとして見ることにしたのです。私は自分が美砂に利用されたくないと思っていたと先に述べました。私は自分のエゴイズムに気付いていながら、他にどうしていいか分かりませんでした。周りが自分を受け入れる気がないのに、こちらが一生懸命取り入ろうとするなんて、惨めでバカバカしいことに思えました。
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