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案内人 4 「存在」

[277]  白い烏  2007-10-27投稿
繰り返される悲劇と悪夢
仮想と現実
人間の心の強さ弱さ
そして、沈黙の時が流れる
私は案内人、契約を遂行する者。

携帯の闇サイトの件は、天井界と別世界と共に、アンテナを張り巡らし探している。
私は、連絡を待ちながら独自に調査を進める事にする。

ふと、視線に気付く。
案内の為に、その者の家に着いた時だった。
赤ん坊に見られていたのだ、しかも、これはよく有る事なのだ。

見た事はないか?
誰もいない部屋で、赤ん坊が天井や、部屋の角の方を見ながら、誰かと話をしたり遊んでいたり笑っていたりするのを?
赤ん坊は、天井界や別世界から来て間もない為に、私や守護霊、その他の霊体が見えてしまうのだ。
そんな時は、許される範囲内で話をしたり遊んで見たりする事も有る、この能力も成長するにつれて消えてしまう、「退化」と言った方が良いかもしれない。

数は少ないがその能力を持ったまま成長する者もいる、それは選ばれし者、闇世界からの力を押さえる為に守護霊として天井人が付いた場合…。

まれに、例外も有る、天井界に居た時に持っていた飛び抜けて優れた能力、これが、成長しても残ってしまう事が有る。
それはそれで良いのだが、闇世界に狙われやすい事も確かだ。

他には犬や猫、成長してもその能力は消えず、見えるし臭いも嗅ぎ別ける!

そろそろ時間のようだ、彼女は32才、夫と子供の三人暮らし、子供は女の子6才。

彼女から特別契約の申し出が有った、娘の守護霊として留まりたいと。

人間界での彼女の生き方は、得に問題は無い、まして寿命が短い位だ。

私は、天井界審査官に経緯を説明し了承得る。
今、彼女の想いが我が子を包んでいる。

私は案内人
仕事はまだ終わらない。

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