携帯小説!(PC版)

Formula

[388]  のーざん  2007-10-28投稿
今、目の前には1台のマシンもいない。
あるのは真っ直ぐ続く一本道と青い空。
ヘルメットごしにでもスペインの情熱的で暖かく、優しい風を感じることができる。
天高く吼えるエンジンサウンドを背中に受け、1つずつ等間隔に赤く灯っていくシグナルを見つめる。
白いボディが黒いアスファルトと青い空によく映える。
隣には真紅のマシンを駆るワールドチャンピオン。
後ろでは色鮮やかな20台のマシンが動き出す時を待っている。

テストで走り込んだサーキットとはいえ、この位置からのスタートを想定したことはなかった。
ここまでを振り返ると、上手く行かないことの方が多かった。
挫折しそうになった事は何度もあった。
それでも今は続けていて良かったと思う。
こういう事があるからこの職業は辞められない。

5つのシグナル全てに火が灯る。

よく駆け引きがどうとか聞くけれど、最初から駆け引きなんてする気はない。
初めて実力で手に入れたチャンス。
どうせなら楽しまないと。
背後ではエンジンの吼える声が一段と高まっている。

そして、赤く灯っていたシグナルが一瞬にして黒く染まる。

決勝の結果がどうなるかは解らない。
どんなにカッコ悪くても全力を尽くす。
だだそれだけ出来れば

感想

感想はありません。

「 のーざん 」の携帯小説

スポーツの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス