姿(真実編?)
そうだった・・・あの時取り返そうとした包丁が、彼の腹部に刺さって、あっという間に真っ赤になって、それから、それから・・・
どうして、こんな大事な事忘れていたの!・・・じゃあ、今まで逢いに来てくれてたあの人は誰?・・・
「今日は、“彼が来ていない”と言っていました。それに、“真っ赤に染まった夢を見た”とも。ずっと彼の死を受け入れられずに、幻覚を見続けてきた娘さんですが、そろそろ本当の事を思い出すのかもしれません。」
「もし、思い出してしまったら、娘は・・・。」
母親はとても興奮していた。
「色々な事が考えられます。ただ出来るだけひとりにしない方がいいでしょう。」
そうだった・・・あの後、救急車に乗って、手術室に入って、それから、それから、彼は息をひきとった。
そして数日後、彼女は真実を知る事になる。
「はじめまして。」
警察署での事情聴取を終えた帰り道、見覚えのある女性に声をかけられた。
どうして、こんな大事な事忘れていたの!・・・じゃあ、今まで逢いに来てくれてたあの人は誰?・・・
「今日は、“彼が来ていない”と言っていました。それに、“真っ赤に染まった夢を見た”とも。ずっと彼の死を受け入れられずに、幻覚を見続けてきた娘さんですが、そろそろ本当の事を思い出すのかもしれません。」
「もし、思い出してしまったら、娘は・・・。」
母親はとても興奮していた。
「色々な事が考えられます。ただ出来るだけひとりにしない方がいいでしょう。」
そうだった・・・あの後、救急車に乗って、手術室に入って、それから、それから、彼は息をひきとった。
そして数日後、彼女は真実を知る事になる。
「はじめまして。」
警察署での事情聴取を終えた帰り道、見覚えのある女性に声をかけられた。
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