龍と狼53
「ソン、もうやめて!
お願いやから、人殺すの、もうやめて!」
「ソルミ、後、もう一度だけだ。それで、全てが終わる。」
「いやや!お兄ちゃんが死んで、ソンまで死んだら、私、どないしたらええんよ!」
ソルミの涙ながらの訴えをソンスンは優しく受け流した。
「ソルミ、必ず帰ってくる。だから、待っていてくれ」
ソンスンと、チャンホは倉庫を出て、急いでタクシーを捕まえると、空港へと向かった。
六.
テロ直後の、物々しい警備体制が敷かれている、ワシントンD.C.ダレス国際空港に着いた柳田は、真矢達と分かれて、単独行動に出た。
アイアン亡き今、イリーガルの柳田をサポートしてくれるのは、アイアンの妻と名乗る、アイリーンという女性だった。
アイリーンという名前は恐らく仮名だろうが、今の柳田には、そんな事は関係なく、彼女のサポートが不可欠だった。
訪米する前に柳田は、ある人物との面会のアポイントを取っていた。
柳田は、今回の活動を行う前に、どうしても会っておきたかった人物がいた。
それは、本来、今回の活動とは全く異なる世界の人物ではあったが、アイアンにマーク・・いや、見守る事を依頼していた人物だった。
お願いやから、人殺すの、もうやめて!」
「ソルミ、後、もう一度だけだ。それで、全てが終わる。」
「いやや!お兄ちゃんが死んで、ソンまで死んだら、私、どないしたらええんよ!」
ソルミの涙ながらの訴えをソンスンは優しく受け流した。
「ソルミ、必ず帰ってくる。だから、待っていてくれ」
ソンスンと、チャンホは倉庫を出て、急いでタクシーを捕まえると、空港へと向かった。
六.
テロ直後の、物々しい警備体制が敷かれている、ワシントンD.C.ダレス国際空港に着いた柳田は、真矢達と分かれて、単独行動に出た。
アイアン亡き今、イリーガルの柳田をサポートしてくれるのは、アイアンの妻と名乗る、アイリーンという女性だった。
アイリーンという名前は恐らく仮名だろうが、今の柳田には、そんな事は関係なく、彼女のサポートが不可欠だった。
訪米する前に柳田は、ある人物との面会のアポイントを取っていた。
柳田は、今回の活動を行う前に、どうしても会っておきたかった人物がいた。
それは、本来、今回の活動とは全く異なる世界の人物ではあったが、アイアンにマーク・・いや、見守る事を依頼していた人物だった。
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