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龍と狼54

[322]  武藤 岳  2007-10-29投稿
それが、今回、アイアンの死によって、誰も彼をマークする人物がいなくなった為、自分自身で会う事を決意したのだった。


アイリーンは、テロの警備体制の事を考慮して、柳田が到着する時間より、かなり前から到着ロビーで柳田を待っていた。

アイリーンは、身長が180cmは軽く超えている長身で、体型もスリムで、モデルのような美貌だったが、諜報活動には不似合いな女性だった。

歳は40歳代前半といったところで、柳田やアイアンよりは、一回り程年下だった。


午前10時前にダレス国際空港を出た。

目的地への車中、アイリーンが、日本時間の昨夕、大阪で発生したテロ事件に触れ、亡くなった人々への哀悼の言葉を、柳田に送った。

柳田はテロの一報を、ワシントンD.C.に着く直前の機内で知った。

だから、詳しい事は全く判っていなかった。

だが、CIA本部へ派遣された真矢と鹿井に、詳細が判れば、連絡をするように伝えているので、あまり深くは考えないようにしていた。

なにしろ、畠田や衛藤に、“日本では、テロは起こりません!”などとタンカを切ったものの、いとも簡単に自分の推論を覆されたのである。

『錆びたねえ』

自分へ軽蔑の言葉を贈った。

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