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リフェード5

[358]  サス  2007-11-01投稿
『チームの名は…!?』
偉人にそう言いたげな表情を浮かべる今後幾多の死線をくぐり抜けるであろう3人。








『…リヴァーレとする』
老人はそう言う、どこか満足気である。
『好敵手ですか?あんな野蛮人と一緒だと思わないでいただきたいですね。』
怒りに満ち満ちた表情、それに納得していないのだろう。
ムッとそれを見やる金髪の青年、こちらもそう言いたげだ。
『言っておくが二人共実力は同等だぞ?そしてラウルも近いうちに好敵手となるはずだ』
青年は強がってはいるものの所詮はそんなもの。ロウの力からしても赤子同然の3人。偉人に至ってはロウですらその足下にも及ばないだろう。
偉人は幻狼と謳われた存在。唯一、幻と精神を司る魔術師。恐らく呼び名は彼がまだ戦場の最前線に居た頃、その能力と疾風怒濤の短剣による戦闘スタイルからきたのだろう。勝てる"魔術師"は没後も現れる事はないとまで言われている。
『僕は強くなるからね!ロウさんを越えてやるんだから!じいちゃんはどうかなぁ?』
その少年の戯言が近い内に現実のものとなるとは誰も信じる筈もなかった。






一人を除いては…
『そりゃぁ楽しみじゃの。期待しておるぞ?』
満面の笑みを浮かべる偉人。元気な返事をし、大きく頷いてみせる。
それを見守るロウはただ苦笑いを浮かべる。
少年の純情で無垢な振る舞いに先ほどまでいがみ合っていた二人の表情も僅かに緩むが…
『まぁとりあえずそう言う事だから宜しくな!』
グレンがそう言うと握手を求める。
『私はまだ仲間だとは思っていない。今までだって任務は一人でこなしてきたんだ。これからもそうする。足だけは引っ張らないでくれ』
掛けよりの言動を一蹴する。まだまだ犬猿の仲は終わりそうにない。
『お前がそんな態度なら前言撤回だ』
仲良くしようなぁと彼に背を向け、嫌みったらしく少年に言う。
──今まで一人でやってきた。そしてそれはこれからもだ!───
レイスは強くそれを自分に言い聞かせる。
──先が思いやられるな…───
教官は大きなため息を吐く。そんな今一番の悩みを抱えるのだが、彼らがその問題を解決しなければならないと自己完結させる。
『一週間後に発ってもらうからの。明日3人でわしの所にきてくれ』
そう言うと高らかに笑い、またどこかに転移していった。

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