たれまに〜Anniversary〜(19)
張り詰めた空気が流れる中、俺と松本はお互いを直視していた。
「中途半端な事、しないで欲しいですね…」
奴が何を言わんとしてる事は俺にもわかる。が、俺はあえて聞き返した。
「何に対して言ってるんだ?」
松本は険しい表情をする。
「アンタは知ってか知らないでか、アイツが泣いててもどうしようともしないじゃないすか」
(彩が泣いてる…?)
「……」
黙る俺に
「どーゆうつもりか知らねぇけど、見てられねぇんすよ!」
荒々しく言い放った。
確かに最近時間がなくて、構ってやれる事が減ってた。
けど、泣く程の事があったか?と俺は記憶の線を辿っていく。
そうしているうちに、相手は話を進めていた。
「アイツは俺が貰いますから…
それだけです」
松本は俺に背を向けこの場から出ていった。
パタン!
ドアの閉まる音だけ響いて周りは静寂に包まれる。
俺、何やってんだ?
アイツの笑った顔が見たくてこのバイト始めた筈だったのに…。
「泣かしてどーすんだよ…」
自分自身の腑甲斐なさで俯く。
しばらくはホールに戻る事が出来なかった。
「中途半端な事、しないで欲しいですね…」
奴が何を言わんとしてる事は俺にもわかる。が、俺はあえて聞き返した。
「何に対して言ってるんだ?」
松本は険しい表情をする。
「アンタは知ってか知らないでか、アイツが泣いててもどうしようともしないじゃないすか」
(彩が泣いてる…?)
「……」
黙る俺に
「どーゆうつもりか知らねぇけど、見てられねぇんすよ!」
荒々しく言い放った。
確かに最近時間がなくて、構ってやれる事が減ってた。
けど、泣く程の事があったか?と俺は記憶の線を辿っていく。
そうしているうちに、相手は話を進めていた。
「アイツは俺が貰いますから…
それだけです」
松本は俺に背を向けこの場から出ていった。
パタン!
ドアの閉まる音だけ響いて周りは静寂に包まれる。
俺、何やってんだ?
アイツの笑った顔が見たくてこのバイト始めた筈だったのに…。
「泣かしてどーすんだよ…」
自分自身の腑甲斐なさで俯く。
しばらくはホールに戻る事が出来なかった。
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