のこりもの
いつも通りの学校の帰り道。学校から電車にのって、乗り換えはない。家の最寄り駅からは自転車。
この行動範囲の中に一つ、気になってみてしまうポイント。というより、気になってみてしまう人がいる。その場所は、帰りの時刻だから16時くらい。家の最寄り駅の改札の隅に立っている一人の女だ。
初めて見たのは、と言うより、気付いたのは高校一年の夏だ。今、僕は高校二年の夏休み中の部活帰りだから、ちょうど一年くらいたつ。
初めて見たときの感想は…(気味悪いなぁこの人…)
こう思った理由はその女が泣きながら立っているからだ。
それから一年たつが、僕は少なくとも週3回以上は見かける。
さすがに毎日はいないようだ、それに泣いてる時は、初めて見た日だけだ。
僕はその女を[改札女]と名付けた。
改札女を見かけるようになって半年くらいたったときだろうか、気付いたことがある。改札女はけっこう美人だ!その日の帰りはなぜかちょっとだけテンションが上がった。
そのほかに気付いたことは、見た目は同じ歳っぽいし、服装は今風だ。そして、足はあるので、幽霊でわなさそうだ。
そんなこんなで一年がたった。
ある日テレビを見ているとバラエティー番組の特番で、祝5周年の記念番組がやっていた。僕はその時、[改札女]に話しかけよう。と思ったのだ。その時は、話しかけたら、優しく微笑み返してくれる改札女がいる、という変な確信があった。
夏休みなかばの部活帰り、(今日、いたら話し掛けよ…んで、いなかったら、一生見てみぬふりをする。よっしゃっ!いったろ!)
電車を降り、気持ちかけあしで、改札にいった。
(…いる!よっしゃっ!…え?!泣いてねぇ?)
改札女は泣いていた。泣いている改札女を見るのは二回目だ。僕は慌てて隅に隠れてしまった。(なんでないてんねん…。気まづいなぁ…。)しかし、今日は諦めたりしたら、もう声かけられないような妙な不安に襲われた。目をつぶって深呼吸、僕は決めた。りきんだ歩き方で改札女前にたった僕はついに話しかけた、「大丈夫ですか?…
この行動範囲の中に一つ、気になってみてしまうポイント。というより、気になってみてしまう人がいる。その場所は、帰りの時刻だから16時くらい。家の最寄り駅の改札の隅に立っている一人の女だ。
初めて見たのは、と言うより、気付いたのは高校一年の夏だ。今、僕は高校二年の夏休み中の部活帰りだから、ちょうど一年くらいたつ。
初めて見たときの感想は…(気味悪いなぁこの人…)
こう思った理由はその女が泣きながら立っているからだ。
それから一年たつが、僕は少なくとも週3回以上は見かける。
さすがに毎日はいないようだ、それに泣いてる時は、初めて見た日だけだ。
僕はその女を[改札女]と名付けた。
改札女を見かけるようになって半年くらいたったときだろうか、気付いたことがある。改札女はけっこう美人だ!その日の帰りはなぜかちょっとだけテンションが上がった。
そのほかに気付いたことは、見た目は同じ歳っぽいし、服装は今風だ。そして、足はあるので、幽霊でわなさそうだ。
そんなこんなで一年がたった。
ある日テレビを見ているとバラエティー番組の特番で、祝5周年の記念番組がやっていた。僕はその時、[改札女]に話しかけよう。と思ったのだ。その時は、話しかけたら、優しく微笑み返してくれる改札女がいる、という変な確信があった。
夏休みなかばの部活帰り、(今日、いたら話し掛けよ…んで、いなかったら、一生見てみぬふりをする。よっしゃっ!いったろ!)
電車を降り、気持ちかけあしで、改札にいった。
(…いる!よっしゃっ!…え?!泣いてねぇ?)
改札女は泣いていた。泣いている改札女を見るのは二回目だ。僕は慌てて隅に隠れてしまった。(なんでないてんねん…。気まづいなぁ…。)しかし、今日は諦めたりしたら、もう声かけられないような妙な不安に襲われた。目をつぶって深呼吸、僕は決めた。りきんだ歩き方で改札女前にたった僕はついに話しかけた、「大丈夫ですか?…
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