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龍と狼63

[378]  武藤 岳  2007-11-01投稿
柳田が見た軍用ヘリコプターの尾翼には、星のマークがプリントされていた。

『米軍機だ。』

機種は遠くて判り辛いが、形状からするとAH-64攻撃型ヘリコプター・アパッチに見える。

爆音が近付いたと思うと、柳田達の頭上を五機の同型ヘリコプターが、僚友機が停まっている農地へ高速で飛行していった。

柳田は、新しい疑問を抱くようになった。

スチュワート家は、莫大な資産家だ。

政府に対してもかなりの発言権を持っている。

このクラスの家柄にもなれば、ボディガードや、フリーランスの傭兵を雇う場合も多々ある。

黒い噂が流れるファミリーなら、複数の傭兵を雇い入れて私兵化している連中もいる。

だが・・・『何か不自然だ』

心の中でもう一人の柳田が囁いた。

大統領が最高責任者としての権限を所有する、米軍の部隊が、大富豪とは言え、一民間人の屋敷に駐屯するのだろうか?

テロ発生直後という緊迫した状況の中、州軍なら判らなくもないが、あれは国軍機だ。それも合計八機もいる。

スチュワート家が、テロによる脅迫でも受けているなら、理解はできるが・・・。

釈然としない光景を後にして、柳田達を乗せた車は走り去っていった。

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