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龍と狼66

[322]  武藤 岳  2007-11-01投稿
「いいや違う。あいつらは日本人だ。日本の公安・・・スパイだ」

「日本人!?」

ソンスンの目つきがきつくなった。


やがて、両者が同じ場所に揃った。

真矢とチャンホは睨みあいを続け、ソンスンは柳田の顔を不思議そうに見た。

『何処かで見た事がある・・・』

ソンスンが、携帯電話を取り出そうとしたその時、柳田がソンスン達二人に英語で話しかけた。

「お宅ら、情報院の人間だろ?」

「・・・」

チャンホは無言だった。

「我々は日本の公安当局の人間だ。」

「柳田さんっ!」

とっさに真矢は、柳田の名前を出して叫んだ。

『柳田・・・?』

日本語の判るソンスンは、“柳田”という名前に反応した。

『確か、何処かで聞いた事があるんだが・・・』

そんな中、柳田は二人に話を続けた。

「あんた方もCIAのエージェントに、ニホンオオカミの件で呼び出された口か?」

「・・・」

チャンホは、まだ無言のままだった。

「約束の時間をとっくに過ぎてるのに、CIAの人間はまだ来ない。
そして、違う国のスパイ同士を、同じネタを口実に、同じ時間、同じ場所にブッキングさせた。

何か、おかしいと思わないか?」


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