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きみが死んでも愛してる 其の弐

[138]  2007-11-01投稿
 ぼくとしては、もう少しこのままがいいのですが。
「布団敷きますから由茗はもう寝なさい。」「はぁい…。」
 欠伸しながら言う由茗。頭を撫でたらそのまま眠りそうな様子でした。
 章人が敷いてくれた布団に由茗を寝かし、それから四人だけで飲みました。
 みんなお酒は強くなかったらしく、三兄弟はすぐに眠りに落ちました。
「全く…ドンペリなんて持ってきたのは瑞樹でしょうに。」
 三人に布団を被せていると、突然、瑞樹が動きはじめました。
 もともと由茗のすぐ傍に寝ていたため、一寸転がって由茗の隣に辿り着き、がばっと由茗に抱きついて顔を寄せました。
 ぼくは咄嗟に瑞樹をどかし、由茗を抱き上げて違う部屋に移しました。
 しかし、今度は長男の裕がすっと起き上がりました。そして、無理やり由茗のくちびるを奪おうとします。
 ぼくは寸前で止め、やっと由茗を寝かせた、と思うと───今度は三男、章人。
 大きな寝言で由茗に想いを告げていました。
「どんな夢見てるんでしょうね…。」
 そう、これが三兄弟がぼくらと仲の良い理由。あの三人は───まぁ女好きの瑞樹はともかく、三人が三人とも由茗に惚れているのです。
 ぼくがいる限り、叶いそうにない想いですが。
 そう思って苦笑し、ぼくも眠りに就きました。

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