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あいごころ?

[237]  アンナ  2007-11-01投稿

しばらくして蘭も鉄平っていう22才のリーマンと付き合う事になったって知らせが来た。

そっかぁ…あたしが真依君に告られて舞い上がってる時に蘭も…。

……なんか、あたしも軽い女みたいじゃんか。

……

こういうモヤモヤした時は、真依君に会うのが一番だよね!

私は、M高に向かった。

今日は風が気持ちよくて、何となく走ってみた。

ファーって私の間を風がすり抜けてく。

気持ちいい!!

そのままノリでM高まで走って来てしまった。

運良く中庭にいたのですかさず声を掛けた。

「真依君〜!」

「あんな?学校終わったのか?」

「うん!ハッ…ハッ…」

さすがに急に走るとあれだね。

息切れしてきた。

「どした?」

真依君が心配そうに覗き込む。

「あ、あのね…」
「ここまで走って来たんだよね?」

?!

「誰だお前!?」

声のした方を見ると、長めの髪で、銀縁の眼鏡を掛けた男が立っていた。

「さっきの走りを見ていたよ。きみ、気持ちよさそうに走るねぇ」

「はぁ…」

「…しかもすごいスピードで。」

「えっ??」

思いもよらぬ言葉に私は思わず聞き返した。

「あ、私はこういう者です」

男は箱から名刺を2枚取り、渡した。

続く

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