僕らは 第十一話
「あいつは優等生だった。どんな奴にも優しかった。オレみたいなんにも平気で話し掛けてさ、しかも意外と話が合っちまって…オレらはすぐダチになった。」
凌駕は一度言葉を切り、少しうつ向いた。
「先公は、あいつがオレの味方をするようになったことを問題視した。んで、あいつにオレと関わるなって説得しやがった。」
「そんな…!」
僕は驚愕した。凌駕は良い奴だ。短い付き合いだが、僕は強く確信出来る。
それなのに、見た目だけで判断され、友達まで奪われてしまったのだ。
「オレはそんとき停学中だったからさ、詳しいことは知らねぇんだ。でもあいつは、オレの悪口を言った先公を殴り倒して…退学になった。」
僕はどう言葉を掛ければ良いのか分からず、黙ったまま凌駕の背中を見つめた。
数分間の沈黙の後、僕は必死の思いで言葉を絞り出した。
「ねぇ凌駕…僕と初めて会ったとき、君、不思議な力を使ってた。」
「ん?あぁ…まぁな。」
「あれ、何だったの?」
「いや、実はオレもよく分かんねぇんだ。」
「え?」
僕は、凌駕がふざけているのかと思ったが、凌駕はいたって真剣な顔をしていた。
凌駕は一度言葉を切り、少しうつ向いた。
「先公は、あいつがオレの味方をするようになったことを問題視した。んで、あいつにオレと関わるなって説得しやがった。」
「そんな…!」
僕は驚愕した。凌駕は良い奴だ。短い付き合いだが、僕は強く確信出来る。
それなのに、見た目だけで判断され、友達まで奪われてしまったのだ。
「オレはそんとき停学中だったからさ、詳しいことは知らねぇんだ。でもあいつは、オレの悪口を言った先公を殴り倒して…退学になった。」
僕はどう言葉を掛ければ良いのか分からず、黙ったまま凌駕の背中を見つめた。
数分間の沈黙の後、僕は必死の思いで言葉を絞り出した。
「ねぇ凌駕…僕と初めて会ったとき、君、不思議な力を使ってた。」
「ん?あぁ…まぁな。」
「あれ、何だったの?」
「いや、実はオレもよく分かんねぇんだ。」
「え?」
僕は、凌駕がふざけているのかと思ったが、凌駕はいたって真剣な顔をしていた。
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