龍と狼69
「公園近くまで来たら、CIA本部で見た覚えのある奴がいてね、““もしかしたら”って思って、こんなの用意しちゃったわよ
もちろん偽造だけど」
アイリーンはそう言うとFBIの身分証を見せた。
柳田はそれを手にすると、アイリーンに言った。
「アイリーン、君は“元”FBIと言っていたけど、実は“現役”なんじゃないのか?」
「違うわよ!“元”FBIよ」
アイリーンは少し早口になっていた。
「アイリーン、君は以前からケビンをマークしていたんじゃないのか?
だから、ケビンに接触する機会のあるアイアンに近付いたんじゃないのか?
彼は・・・、
“元”CIAだからな。」
ルームミラー越しに見えるアイリーンの目つきが変わった。
「今の一件で判った。もうCIAは使えない。オオカミとの内通者がいる。
いや・・・、CIA自体が敵かも知れない」
「何故、そう言える?」
柳田の隣に座って、今まで無言だったソンスンが間に入った。
「昨日、見たんだよ。」
「何をだ?」
ソンスンが身を乗り出してきた。
「普通なら、いるはずのない場所に、米軍機が集結している現場をな」
「米軍機とは、何だ?」
「アパッチだ」
もちろん偽造だけど」
アイリーンはそう言うとFBIの身分証を見せた。
柳田はそれを手にすると、アイリーンに言った。
「アイリーン、君は“元”FBIと言っていたけど、実は“現役”なんじゃないのか?」
「違うわよ!“元”FBIよ」
アイリーンは少し早口になっていた。
「アイリーン、君は以前からケビンをマークしていたんじゃないのか?
だから、ケビンに接触する機会のあるアイアンに近付いたんじゃないのか?
彼は・・・、
“元”CIAだからな。」
ルームミラー越しに見えるアイリーンの目つきが変わった。
「今の一件で判った。もうCIAは使えない。オオカミとの内通者がいる。
いや・・・、CIA自体が敵かも知れない」
「何故、そう言える?」
柳田の隣に座って、今まで無言だったソンスンが間に入った。
「昨日、見たんだよ。」
「何をだ?」
ソンスンが身を乗り出してきた。
「普通なら、いるはずのない場所に、米軍機が集結している現場をな」
「米軍機とは、何だ?」
「アパッチだ」
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