龍と狼70
「陸軍か。」
ソンスンの答えに柳田は確信した。
「あんた、軍人さんだろ?正規のNISの人間じゃないだろ?さしずめ、NISにリクルートされた口じゃないのか?」
ソンスンは、ギョッとして、柳田を見た。
「初めに、歩き方を見て、おかしいなって思ったんだが、今の答えを聞いて、軍人だと確信したよ」
ソンスンは、答えようにも、柳田がズバスバ話してくるので、話すタイミングを逸した。
「軍人あがりでNISに来たって事は・・・、スナイパーかな?
腹を割って話そうや。
んな訳にはいかないか。」
柳田は薄く笑顔を作ってみたが、目元は笑っていなかった。
「ヤナギ・・・。」
アイリーンが柳田に話しかけた。
「あなたの言う通り、私は現役よ。
アイアンとは、結婚なんかしていないし。
ただ、お互い、共通の目的があった。」
「ケビンだろ?」
柳田は、ルームミラーに写るアイリーンを見つめた。
「そうよ」
アイリーンも柳田を見つめ返した。
「元々、私はインサイダーなどの疑惑が絶えないS&W社を内偵していたの。
そして三年前、ケビンがスチュワート家の正式な後継者に決まり、S&W社の会長職に就いた・・・。」
ソンスンの答えに柳田は確信した。
「あんた、軍人さんだろ?正規のNISの人間じゃないだろ?さしずめ、NISにリクルートされた口じゃないのか?」
ソンスンは、ギョッとして、柳田を見た。
「初めに、歩き方を見て、おかしいなって思ったんだが、今の答えを聞いて、軍人だと確信したよ」
ソンスンは、答えようにも、柳田がズバスバ話してくるので、話すタイミングを逸した。
「軍人あがりでNISに来たって事は・・・、スナイパーかな?
腹を割って話そうや。
んな訳にはいかないか。」
柳田は薄く笑顔を作ってみたが、目元は笑っていなかった。
「ヤナギ・・・。」
アイリーンが柳田に話しかけた。
「あなたの言う通り、私は現役よ。
アイアンとは、結婚なんかしていないし。
ただ、お互い、共通の目的があった。」
「ケビンだろ?」
柳田は、ルームミラーに写るアイリーンを見つめた。
「そうよ」
アイリーンも柳田を見つめ返した。
「元々、私はインサイダーなどの疑惑が絶えないS&W社を内偵していたの。
そして三年前、ケビンがスチュワート家の正式な後継者に決まり、S&W社の会長職に就いた・・・。」
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