龍と狼71
「ケビンが会長職に就任して以来、FBIは、度々CIAから妨害を受けるようになったわ。」
柳田は流れ行く車窓に目をやり、アイリーンの話を聞いていた。
「そして、今年になって、ペンタゴン(国防総省)長官がライアン・スチュワートに代わってから、ペンタゴンは、スチュワート家やSW&社に関する内偵をCIAに一本化したの。」
「“ライアン・スチュワート”って、もしかして・・・?」
「そうよ。スチュワート一族よ。ケビンの叔父さんにあたる人物ね。」
「簡単に言えば、締め出された訳だ」
「そう言う事になるわね」
二人のやり取りを聞いていた、ソンスンが横から口を挟んだ。
「ケビンとは何者なんだ?」
「ボスに一番近い男だよ」
ソンスンは慌てて、柳田の方を見た。
「ニホンオオカミのボスを知っているのか?誰だっ?そいつは?」
「まだ、決まったわけじゃあないんだ。証拠もない。ただ、可能性があるだけだ。
仮にケビンがオオカミだとしても、今の話を聞いていりゃ判るだろ?
CIAが・・いや、ペンタゴンが敵みたいなものだ。まともな局員は皆、買収されたか、消されたかのどちらかだ。」
そう言うと、柳田はソンスンをじっと見た。
柳田は流れ行く車窓に目をやり、アイリーンの話を聞いていた。
「そして、今年になって、ペンタゴン(国防総省)長官がライアン・スチュワートに代わってから、ペンタゴンは、スチュワート家やSW&社に関する内偵をCIAに一本化したの。」
「“ライアン・スチュワート”って、もしかして・・・?」
「そうよ。スチュワート一族よ。ケビンの叔父さんにあたる人物ね。」
「簡単に言えば、締め出された訳だ」
「そう言う事になるわね」
二人のやり取りを聞いていた、ソンスンが横から口を挟んだ。
「ケビンとは何者なんだ?」
「ボスに一番近い男だよ」
ソンスンは慌てて、柳田の方を見た。
「ニホンオオカミのボスを知っているのか?誰だっ?そいつは?」
「まだ、決まったわけじゃあないんだ。証拠もない。ただ、可能性があるだけだ。
仮にケビンがオオカミだとしても、今の話を聞いていりゃ判るだろ?
CIAが・・いや、ペンタゴンが敵みたいなものだ。まともな局員は皆、買収されたか、消されたかのどちらかだ。」
そう言うと、柳田はソンスンをじっと見た。
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