携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 同じ星に願いたい… 2

同じ星に願いたい… 2

[99]  2007-11-02投稿
あれから一ヶ月、私は普段通りに仕事をこなしながらも、休みの日は趣味や友人と遊ぶ事で充実した日々を過ごしていた。


そして毎月1回は必ず行くプラネタリウム、今回は初めて行く場所。
科学館に併設されているプラネタリウムだったので、投影時間まで科学館内の展示物を見ていると、また見覚えのある男の人が…。


「あの人、前にも見た…」


思わず立ち止まって見ると、向こうもこっちを見て軽く会釈をしたような?


「向こうも私に気付いてる?」


前も、その前も違うプラネタリウムへ行ってるのに、物凄い偶然だよなぁ。


あの男の人、一体どんな人なんだろう?


帰り際、掲示してあるスケジュールカレンダーを見ると、来月は音楽を聴きながらのプラネタリウム投影する『プラネタリウムコンサート』がある事が分かった。

休みが取れたら聴きに来たいなぁ。

滅多に自分から休みを取りたいと言わないのが良かったのか、希望通りに休みを取る事が出来たので、すぐにチケットを手配。


まさか、またあの人に会うなんて事、あるかなぁ。


今度行くプラネタリウムコンサートはピアノの演奏で、月や星に関する曲を聴かせてくれるみたい。
ピアノが趣味なので、プログラムに書かれている曲は大体が分かるし、少しなら弾ける。
おもむろに持っている楽譜を取り出し、弾いてみるのだけど、あまり上手ではないので、練習が足りない事を自覚させられてしまった…。


プラネタリウムコンサートの日、会場に入った私は無意識のうちに人探しをしていた。
もしかしたらまた会えるんじゃないかと思って。

しかし、あの男の人の姿は見えなかった。


「いくらなんでも、そこまでの偶然はあるわけないか…」


期待していた訳ではないけど、何となくがっくりした気分。

コンサートが始まると、目は星空を向いているものの、繊細なピアノの音色に耳を奪われて演奏者を見てみると驚きの余り、声が出そうになってしまった。


自分が探していた『あの人』がピアノを弾いていたから。


急にドキドキしてしまい、それからの星空は見ているようで見れない程、動揺して何がなんだか分からなくなって…

感想

感想はありません。

「 萠 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス